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ラノで読む 主は全てを許したもう。 主の愛は無限なり。 万物を創りたもうた主は、無限の愛をもて万物を慈しみ愛される。 子らよ、そこには人種も国籍も老若男女の区別すら存在せぬ。 そう。 たとえ、汝が人ではなくとも。 主はその無限の愛で汝を慈しみ愛されるであろう。 汝が今、此処に存在する事こそが、その愛の証明である。 地上における汝の存在こそが、主の無限の愛を証明するのだ。 故に、ラルヴァよ。 我らは、汝らを敬愛し、誇り、崇めよう。 汝らと共に歩むことを此処に誓おう。 我らは聖痕《スティグマ》。 汝らの存在こそが神の愛と、説き崇める者なり。 聖痕教会《スティグマータ・オルソドクシア》公式賛美歌第四篇第二章より抜粋 礼拝堂に、パイプオルガンの旋律が響く。 双葉学園に幾つかある教会――そのひとつ。 何の変哲もないそこは、しかし裏の顔が存在する。 聖痕教会《スティグマータ・オルソドクシア》。 秘密結社【聖痕《スティグマ》】の中でも、特に宗教団体としての側面が強い部署。 その教団の支配下にある教会だ。 一九九九年より爆発的に観測・確認されるようになったラルヴァを神の使い、或いは神の愛の証、そして……神の顕現そのものと崇める信仰宗教団体。一般人に門戸を開き、カルト宗教としてひそかにブームを集めている。 特に、中高生の少年少女たちに人気があるという、カルト宗教団体というよりは、オカルトサークル的な意味合いの強い組織だ。 事実、ここに集う信徒の中で、どれだけの人間が真にラルヴァを崇め、敬い、命を懸けるだろうか。 いやしない。 信仰は喪われた。 今や聖痕は多くの派閥に別れ、ただの殺人者が組織を隠れ蓑に活動してすらいる。 金の為にその力を振るい、我欲のためだけにしか動かぬ者も多い。 信仰は喪われた。 だが――それでも。 男は、礼拝堂に流れる鎮魂曲に耳を傾ける。 美しい音色が響く。 パイプオルガンの鍵盤を、白く美しい指が軽やかに流れる。 それはまるで奇跡のように淀みなく、罪を洗い流す調べを奏でる。 その旋律を胸に染み入らせる度、彼は想う。 それでも信仰はここにある、と。 その旋律を胸に染み入らせる度、彼は想う。 死を。 仲間の死を、守れなかったラルヴァの死を、その姿を、記憶を想う。 そして―― その美しく気高き信仰を踏み躙るものに死を、と。 復讐を、想う。 その旋律は、彼に生きる力を与える。 すでにただの、動くだけの屍と化した男に、生きる鼓動を与える。 「……」 いつしか、演奏は終わっていた。 男は閉じていた目を開く。 男の目の前に、少女が立っている。先ほどまでパイプオルガンにて演奏していた、修道女だ。 彼女は微笑む。 だが、その瞳は男を移していない。 彼女は微笑む。 だが、その唇から男に対する言葉は出ない。 当然だ。修道女は、目も見えなければ口もきけない。 人としての機能が壊れている。 故に、人の世界では生きていくことは難しく、こうして聖痕教会に拾われるしかなかった少女だった。 名を、|ルミノクス《明るい夜》と言う。無論、コードネームだ。 本名を男は知らない。いや、どうでもいいことだ。 そもそも、この組織に本名をいまだ持っている人間がどれほどいる? いまい。自分も含めて、だ。 人間らしい名前など、潜入任務の時以外に必要ない。 ……それこそ、どうでもいい話だ。 男は、ルミノクスの手を見る。 封筒が握られている。 「なるほど。ここに呼び出されたのは、音楽でリラックスしろ、という温情じゃないわけだ」 そう言いながら男は封筒を手に取る。 封筒の中身に目を通す。 そして、男が読み終わった後、その文書は音を立てて燃え尽きた。 「任務了解。状況を開始する」 MEMENTO MORI――汝、死を想え―― 六道想《りくどう・そう》は、真っ当かつ平凡な家に生まれた、普通の少年であった。 特に不良というわけでもなく、さりとて優等生というわけでもない。 喧嘩やいじめを見かけたら止めに入る程度は正義感を備えていたものの、それとて若さゆえの愚直な勇猛さであり、特筆する程度のことではないだろう。 どこにでもいる、ただの少年だった。 だから。 ふと気がついたら、何者かに目隠しされ手錠をされ薬物で意識を奪われ、拉致監禁された状態で目が覚めたというこの状況すらも、想が何をしたというわけでもない。 ここにいる殆どの少年少女たちと同じように、偶さか運が悪かっただけなのだ。 「……何だ、これ」 想はつぶやく。いや、それくらいしか想には出来ない。 頭が痛い。なにか薬をかがされたからか、頭痛がする。とてもいい寝覚めである。 頭を振り、周囲を見回す。 湿気たコンクリートと黴の臭い。空気が淀み湿っている。 薄暗く、明かりは裸電球のみ。 自分と同じく、みな手錠をされているようだ。すすり泣きも聞こえる。 「浚われたんだよ、キミも」 想に向かって声が掛けられる。 想はその声の主を見る。部屋の端っこに座っている少女だ。同じく、手錠をかけられている。 「私は、吉沢由美。キミは?」 「六道想。そうなのか、俺たちはつまり浚われたと」 「……落ち着いてるね、キミ」 「はあ」 想は平然と答える。 「人間、生きてたらこういった犯罪に巻き込まれる可能性も大きい。ましてや変態の跳梁跋扈する双葉学園、別に驚くことではないかと。シンプルな理屈だろう」 「……いや、ふつー驚くよ……キミ、なんかすごいね」 平然と、滔々と答える想に対して、少女は呆れ顔で言う。 「今は静かだけど、さっきなんてひどかったよ……みんな泣き喚いたりしてさ。私も最初は焦ったけど、もう疲れて泣く気力もないっていうか……キミ、根性ある? それとも場慣れしてるとか」 「別に。驚きすぎて感覚が麻痺しているだけだ。 それにこの状況、下手にうろたえて暴れ、体力を消耗するのもつまらない。 なら動かずに体力を温存しておいたほうが、助かる可能性が高い」 「助かるって思ってるの?」 「ああ」 想は答える。 「ここは異能者の集まる双葉学園。ならばすぐに解決してしまうだろう。シンプルな理屈だ」 「……私達、双葉からどこか別のところに浚われたかもしれないんだけど」 その由美の言葉を、想は否定する。 「それはない。ざっとみて二十人はいる、この数の人間を運び出す事は双葉学園都市のセキュリテイを考えると難しいだろう」 「……詳しいのね」 「仲間が、昔。エロ本を持ち込もうとして捕まっていた。陸路、海路、空路共に失敗して没収されていた。 風紀委員を舐めないほうがいいだろう。結果はとてもつまらない」 「そ、そうなんだ」 「そうなんだ」 そして想はもう一度自分を確認する。 特に目立つ負傷はなし。投与された薬物もおそらくは睡眠薬系統であり、それはもう効果は消えている。 拘束は金属製の手錠のみ。身体機能抑制の用途の薬物投与はなしと思われる。 状況に支障なし。 ……もっとも、だからといって何ができるというわけでもないのだが。 (……寝よう) ただ黙って繋がれていても、精神を消耗するだけだ。 それならば眠って体力を温存したほうがいい。 そう決断すると、想は目を閉じた。 目が覚めた。 快適な眠りとはいえなかったが、それでもいくばくかは体力が快復したと想は認識する。 (……?) だが、目覚めた想には違和感があった。 自分心身ではなく…… (少なくなっている?) そう、眠る前よりも人が少なくなっているのだ。 「……起きた?」 「ああ。人が少なくなっているけど、どうしたの? 逃げた?」 「ンなわけないでしょ」 「そうか」 由美の言葉から察するに、そうではないらしい。 「大人がやってきて、連れて行ったのよ」 「どんな」 「どんなって……白衣とか着た、あやしい連中」 「怪しいな」 「……ねぇ。私達、どうなっちゃうんだろう……」 由美は、潤んだ瞳で想を見上げてくる。 「どうにかなるしどうとでもなるだろう」 「……っ、あなた、不安じゃないの!?」 「不安、か。どうだろうね」 「それとも、信じてるの? 助けが来るって……」 「ああ」 想は平然と言った。 「天は自ら助くる者を助く」 「……なに、それ」 「天は公平で、依怙贔屓しない。努力した人にいい結果を与えてくれる。 人はだませても、天をあざむくことはできない…… そういう意味のことわざだ」 「意味、わかんないんだけど……」 「諦めずに努力すれば必ず助かる、ということだ」 「そう上手くいくはずないよ……だって、そうなら、なんで私達、こんな目にあってるの……」 そんな由美に、想は言う。 「それは、神様が、そう望んでいるからだろう。試練を」 「試練……?」 「神様は、不必要なものをこの世界に生み出さないし、許さない。なべて試練なんだ」 「試練ね……じゃあ何? この世に酷いことがたくさんあるのも全て神様が仕組んでるっての?」 「そういうことになるかな」 「ふざけてるわよ、それ。だったら……」 「そうだな、君の怒りは正当なものだと思う。それでも、神は居るんだ。 そう、神は……居てしまったんだ」 「……、あんた」 滔々と語る想に、由美は後ずさる。 「シューキョーの人?」 「……そういわれると傷つくな」 「うん、ごめん、うんそうよね、信仰の自由だもんね、ははは……」 「……さて、天からの助けを待つとするか」 「いや動けよ」 「動いたところでどうにもならないことはある」 そう話していると、ふいに壁が光った。 「!?」 壁は、ただの壁ではなかった。 モニターである。 そこには、いろんな部屋や廊下が写されていた。 「……な……っ!」 部屋の中から声が上がる。いや、悲鳴だ。 モニターには。 一言で言うと、殺戮が映っていた。 「ラル……ヴァ?」 誰かが言う。 双葉学園の生徒達を襲う、ラルヴァの姿。 殺意に目をぎらつかせ、正気を失い狂った獣が、少年少女を襲い、殺し、喰らっている。 獣がいた。 蟲がいた。 陸地を這う魚が居た。 壁を潜る鳥がいた。 多種多様のラルヴァが、生徒達を――襲っていた。 「い……いやぁああっ!」 悲鳴があがる。 そして、モニターが切り替わる。 『どうだね、満足していただけたかね?』 ノイズのかかったシルエットの男の姿が現れる。 『君たちは選ばれたのだ、実験に。異能者を生み出す実験だ。 彼らは失敗した。異能を発現できず、ラルヴァに殺されてしまったが……まあ仕方ない。 異能者になれない人間は、死んだほうがいい』 「な……なにこれ、なんなのよあなた!」 由美がモニターに対して叫ぶ。だが、男は動じない。 そもそも、声が届いているのかどうか。 『我々は、ただの人間を異能者へと作り変える薬を実験中なのだ。だが未だに成功は見えない。 故に学園生徒である君たちに協力していただきたい。 これは双葉学園生徒の義務であり責務である』 そして、扉が開く。 白衣に身を包んだ男達が、生徒達を立ち上がらせる。 『次の十人は……成功すると信じているよ。 それが駄目なら、また補充しないといけないね? そう、君たちは希望なのだ。学園の、我々の』 想の腕が掴まれる。 『その薬品には、人間の生存本能に反応して異能を引き出すのだ。 理論上は完璧だ。 だが素材が悪いのか、未だに成功はなく、みな死んでいる…… ああ、安心したまえ、副作用による死亡は無く、みなラルヴァによって殺されているだけだ』 「なるほど、それなら安心だ」 想は言う。 「いやなんでよ!」 由美が叫ぶ。 「この薬物による死亡が無いのならば、まだ助かる見込みはあるということだ」 「そ、それはそうだけど……でも!」 だが由美もさの台詞を最後までいえなかった。男達につかまれ、そして袖をめくり上げられ、注射器をあてがわれる。 「っ!」 そして注射器の中身が投与される。 それが終わると、十人の少年少女たちは廊下に出される。 だがそれは、開放されたわけではない。 廊下は餌場だ。 ラルヴァ達による、双葉学園生徒たちの狩場だ。 廊下の端の鉄格子が上がる。 獣が、怪物たちが解放される。 『さあ、死にたくなければ異能を発現させ、ラルヴァどもを倒すのだ。 そうしなければ、君たちは死ぬことになる。 まあそれでも、私としては一向に構わんのだがね』 嘲笑の声が降り注ぐ中―― 殺戮が始まる。 ラルヴァたちが暴れ、人間を襲う。 逃げる少年少女たちを、襲う。 その爪で、牙で、腕で、尾で。 恐怖と絶望に染まる少年達。 だが、男たちの期待した効果は現れない。絶望が足りないのか、恐怖が足りないのか、それとも別の要因か。 何にせよ、奇跡は起きぬ。 ただただ、そこには殺戮しかなかった。 一人、また一人と殺される。 逃げる、走る。だが追いつかれる。 手錠をされたままの人間の速度などたかが知れている。 腕の動きを封じられたままでは、バランスがとれないのだ。ゆうに上手く逃げることが出来ず、追いつかれ、そして餌食になる。 最初から、分の悪い勝負……いや、勝負ですらない。 だが……仕方ないことなのだろう。 何故なら、双葉学園の生徒達はラルヴァと戦い、狩るものだ。 ならば……たとえ異能者ではなく、ただの普通の、戦いとは関係ない生徒だとしても…… ラルヴァはそんなことなどお構いなく、その牙を、爪を突き立てる。それに何の不思議も無い。 因果応報なのだ。たとえ本人に何の責が無くとも。 双葉学園の生徒と云うだけで、罪にまみれている咎人なのだ! そうやって、人は死んでいく。殺されていく。ひとり、またひとり。 逃げ惑い、追い詰められ、よくわからない言葉を吐きながら、肉塊になっていく。 それを、男達は見ている。上から、笑いながら眺めている。 「いや、なかなか凄惨ですね」 「だがまあこれはこれで需要があるよ。いわゆるスナップムービー、という奴だ。 いつの世も、人の死を娯楽にする人間の感性は変わらぬ」 「全くです。しかし少々惜しいですね、かわいい娘もいましたが」 「ふむ。なら次のショーは、その前に味見でもするかね?」 「いいですね」 男達は笑う。 「しかし今回も発現する検体は無さそうですな……何が不味いのか」 「恐怖とは逆のベクトルで試してみるのはどうかね?」 「なるほど? では次はそれで試しましょうか」 「ああ。実験材料は幾らでもいる。 双葉学園と敵対している組織のせいにしてしまえば誰も疑わん。まさか双葉学園の理事が、こんなことをしているなど誰も思うまいて」 「まあ、一部事実ではあるわけですが。旧兵器開発局……オメガサークルの一部と、こうして繋がっているわけですし」 「大人の世界とはそういうものだよ。 いや、世界とはそういうものだ。奇麗事では片付かん、善悪二元論ではやっていけんのだよ。 理事会の殆どの連中はそれをわかっとらん。これは大きなビジネスとなる事を理解しとらん。 くだらん倫理観だの使命だの正義だの大義だの……奴らは歳だけ無駄に食ったただの餓鬼どもだ」 「全くです、赤坂藤樹理事」 「ただの人間を異能者へと精製する技術が確立されれば、莫大な利益を生む。 それどころか、我々は世界の覇者にすら成り得るのだ……!」 熱に魘されたように、赤坂はモニターを見る。 死。 屍。 シ。 そこにはただ無惨な殺戮ばかりがある。 そして――その牙が、想にも襲い掛かる。 六道想は、真っ当かつ平凡な家に生まれた、普通の少年であった。 特に不良というわけでもなく、さりとて優等生というわけでもない。 喧嘩やいじめを見かけたら止めに入る程度は正義感を備えていたものの、それとて若さゆえの愚直な勇猛さであり、特筆する程度のことではないだろう。 どこにでもいる、ただの少年だった。 だから。 ふと気がついたら、何者かに目隠しされ手錠をされ薬物で意識を奪われ、拉致監禁され―― そして異能の力に目覚め、その犯人達を――同じく浚われた被害者達ともども――皆殺しにしてしまったという状況すらも、想が何をしたというわけでもない。 共に殺し尽くされた殆どの少年少女たちと同じように、偶さか運が悪かっただけなのだ。 そして、彼もまた――その心が死に絶えた。 重ねて言う。紫崎想は、真っ当かつ平凡な家に生まれた、普通の少年であった。 そんな少年の心が、自らの異能による大量虐殺という事実に耐えられるはずがない。 故に、彼もまた死んだ。肉体ではなく、心が壊れ、人間としての機能が失われた。 今の彼は――人間の擬態をした、人間の様に動く残骸でしかない。 そして彼は、聖痕に拾われる。 |ブレイズ・メメントモリ《灼熱の中、死を想え》。 それが――紫崎想と呼ばれた少年の残骸に与えられた、コードネームだ。 手錠が赤熱する。 そして、溶ける。溶解し、ちぎれ飛ぶ。 それは、想――ブレイズの異能によるもの。 投与された薬の力などではない、ブレイズの元からの力。 身体高熱化能力。 ただ、熱くなるだけの、それだけの力だった。 だがそれで充分。その熱は鋼鉄を溶解させる。 かくして、ブレイズはその戒めから解き放たれる。 だが、ラルヴァは止まらない。 過剰な投薬によって狂わされ、凶暴化させられているラルヴァ達には、本来備わっていた意思は残されていない。 ただの殺戮機械だ。 そうなってしまった。そうさせられてしまった。人間のエゴによって。 彼らは被害者だ。ラルヴァたちは被害者であり、そしてそれによって殺された少年少女たちもやはり被害者でしかない。 ここには、被害者しかいない。いないのだ。 ただ、ひとりを除いて。 「すまない」 ブレイズは謝る。だがそんな言葉など、彼らに届くはずがない。 人のエゴによって、理性も感情も何もかもが奪われ、ただの破壊衝動のみとなってしまった彼らには……どんな言葉も届かない。 だから、想う。 せめて、安らかな死を。 殺戮が始まる。 触れるだけで焼ける、燃え上がる。 空気すら燃え上がる。 ただそれだけの、ただ熱い、それが振るわれるだけで――そこは殺戮の地獄だった。 だがそれでも、まだ慈悲深くはあるだろう。 ラルヴァたちは、断末魔の悲鳴を上げる暇さえなく、一瞬で焼き尽くされる。 「な、なんだあれは……!?」 その光景を男達は見ていた。 モニター越しなのに、その熱が伝わるかのような凄惨さ。 「せ、成功……なのか?」 「いえ、違います……! 発現したてにしては、力を使いこなしすぎている! ありえません」 「で、では……異能者が紛れ込んでいた!? 馬鹿な、チェックは入念にしていたはずだ!」 「そんなことはどうでもいい! とにかくアレを……」 しかし、彼は最後までその台詞をいえなかった。 床が溶け、灼熱が彼を消し炭にしてしまったからだ。 「ば……馬鹿……な」 そして、その床の穴を飛び越えて、現れるブレイズ。 「手当たり次第にやってみるつもりだったが」 ブレイズは言う。 「いきなり当たりとはね。天は自ら助くる者を助く……その通りだ」 「な……何者だお前!」 「何者……か。この世に自分が何者か理解しているのはどれだけいるのだろう。 俺にはわからないな。だがあえて言うならば…… 聖痕の暗殺者、ブレイズ・メメントモリ。 一身上の都合により、殺戮を開始する」 そのブレイズの言葉に、男達は懐から拳銃を取り出し、撃つ。 銃声が鳴り響く。 だが、その弾丸は全て、ブレイズに着弾すると同時に溶解した。 「なっ――!」 一発も、銃弾は当たらない。 そしてブレイズの手が伸びる。 近づく。 ただそれだけで、また一人、男が炎に包まれ――そして、炭となって砕け散る。 「ひ、ひいいいい!」 恐慌状態に陥る男達。だが逃げおおせるすべもなく、数十秒と立たず、彼らはみな死に絶える。 最後に残ったのは、恰幅のいい中年……赤坂理事のみだ。 「な、何故だ、何故こんなひどいことを!」 「ひどい……だと?」 「あ、ああ! 私達は何も間違ってない! 無能なクズどもを再利用する偉大な計画だ! お、お前も聖痕なら……この学園の人間がどうなってもかまわんのだろう!?」 「……そうだな。だが、俺が聖痕と知るなら。理由は察しがつくとは思うが。それともそこまで馬鹿なのか?」 「! あ、ああ、あのラルヴァなら……殺したのはお前じゃないか! わ、私達は何も……」 「薬で狂わせて置いてか」 「ち、違う! 私じゃない、オメガサークルの連中が、私じゃない!」 「関係ないな」 ブレイズは赤坂を見下ろす。 「救われたんだ」 ブレイズは言う。 「俺はラルヴァに、救われた。 目覚めたばかりの俺の力は、ただただ破壊し、全てを焼き尽くした…… 俺自身の心さえも。 何も残らなかった。だが、あれは……俺を救ってくれた」 「あ、れ……?」 赤坂には、ブレイズの言っている事が何一つ理解できない。 「だから俺はラルヴァを救う。人として当然のことだ」 「く、狂ってる……! お前、馬鹿か!?」 「助けられたから助ける。簡単な、実にシンプルな人としての理屈だろう?」 ブレイズの腕が赤熱する。 それが、赤坂に向けられる。 「因果応報、自業自得。罪には罰を。 それもまたシンプルな理屈だ」 「やめて、金なら払う! いくらだ、百万か、一千万か!? わ、わかった、億払おう! だから――」 「金など要らぬ。俺が望むのはただひとつ――灼熱の中、死を想え」 「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ!!」 絶叫が響き渡る。 豚が生きたまま焼かれるような悲鳴。 それをブレイズは何の感慨も無く見下ろす。 息絶えるまで、ただ見下ろす。 ややあって、ドアが開かれる。 「……無事だったの、六道くん」 「君は」 由美がそこにいた。 「……っ、どうしたの、これ……いや、そんなことはどうでもいいわ。それより……」 「ああ」 ブレイズは、変わらぬ表情で返事を返し、そして…… 由美の胸に、その赤熱する手刀を付きいれた。 「――、――」 由美は、呆然とそれを見下ろす。 避わされた、己の爪を。そしてそれをかいくぐり、自分の胸を抉るその男を。 ……この反応は、ありえない。 最初から、自分が敵だと判ってでもいないかぎりは。 「なぜ……わかったの……」 「お前は、生き残った」 「なにその判断」 由美は苦笑する。 「それに。お前からは、死の臭いがした」 どんなに隠そうとしても隠せない穢れ。 死の気配が、纏わりついて離れなかった。 それは罪人の証だ。 永劫に消えることない、聖痕なのだ。 「俺と同じ……死を想う者の、悪臭だ」 「同類、相憐れむ……か。ふふふ、私も……最後の最後で……ドジっちゃった……な……」 「死ね」 瞬間、ブレイズの腕がさらに高熱化する。 断末魔の悲鳴すら上げる余裕もなく、女は吹き飛んで蒸発した。 「以上が事の顛末です。生き残りは、無し」 懺悔室にて、想は己の所業を述懐する。 「……そうですか。保護すべきラルヴァ達は、全て」 「はい。すでに双葉学園理事、赤坂藤樹とオメガサークルの研究者によって、壊されていました。 救う手立て無し、と判断し、やむなくその魂を神の御許へと」 「彼らに代わって礼を言いましょう、ブレイズ・メメントモリ。 つらい役目を背負わせてしまったようです」 「……いえ。真につらいのは、人間によって未来を不当に奪われた彼らです」 喪われた人命を一顧だにせず、神父と男は話す。 ラルヴァ達に同情し、哀悼し、慟哭し、追悼する。 それが彼らだ。 聖痕だ。 「嘆かわしいものです。この学園は、ラルヴァと人間の平和的共存も理念として掲げているはずなのに…… 下々の民は、その理念を理解せず、ラルヴァをただの敵、あるいは実験動物としか思っていない。 嘆かわしいですねぇ、ええ、実に嘆かわしい」 懺悔室の板を挟んだ向こうで、神父は肩を震わせる。 泣いているのか。 いやそれとも……哂っているのか。 それは、想からは判別できない。まあ、実際にどちらだろうと、どうでもいいことだが。 「なにはともあれ、ご苦労様でした。 通常任務に戻り、ゆっくりと休んでください」 「はい」 そして、想は懺悔室を後にした。 鎮魂曲の調べがパイプオルガンの旋律に乗る。 そう、鎮魂の曲。 救えなかったラルヴァ達と。 死んでいった人間達の。 鎮魂の思いを込めて、ルミノクスの指は鍵盤の上を踊る。 彼女には、それぐらいしか出来はしない。 出来はしない。彼女は、人として壊れているから。 だから紡ぐ。鎮魂の旋律を。 想は、それを礼拝堂の椅子に腰掛けて、目を閉じ、その旋律に耳を傾ける。 六道想は、真っ当かつ平凡な家に生まれた、普通の少年であった。 だがそれももはや思い出せない遠い過去。 崩れ去った残骸、ただそれが見る残滓に過ぎない。 今は、ただ。 ラルヴァと人との共存を夢見て―― 灼熱の追憶の中―― ただ、 死を、 想う。 トップに戻る 作品保管庫に戻る
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ラノで読む 1/ 双葉学園都市、とある打ち捨てられた廃工場。そこは今、濃密な魂源力の波動に満ちていた。 そこにいるのは二人の学園生徒。 お互いに、小さなゲーム端末を手にしている。そのゲーム機自体はどこにでもある只のポータブルゲーム機だ。だが、そのはずなのに、そのゲーム機からは濃密な、そして強大な力が放出されている。 液晶モニターから浮かび上がる幾重もの文字が魔方陣を描く。そして空中に投影されるデジタライズな映像が、濃密な存在感をもって実体化する。 それは例えるなら神々かあるいは悪魔、もしくは精霊、魔獣……そういった幻想上の生物だ。いや、それは正しくは無い。なぜならその手のものは確実に現実として存在する事を、双葉学園の生徒達は知っている。 だがそれでも……これはあくまでも幻想上だ。架空だ。空想だ。妄想だ。 なぜならば、そう、なぜならば……二人の液晶モニタに表示された文字はそれぞれ、【歯車大将《ハグルマダイショウ》】【ミセリゴルテ】である。ならば彼らはこのラルヴァを召喚したのか。 だが、現れたモノは……もしもその二体の強力なラルヴァについて聞き及んだものが見るなら首を傾げるであろう。 大きさ3メートルはあろうかという巨大な一枚の歯車、それから腕が伸び、鎖を持つという巨体と。 2メートルを超える長く大きい、両刃の斬首剣。 どちらも、実在するそのラルヴァとは、共通項を持ちながらも大きく違う姿を持った、何かだった。歯車大将は歯車で出来た老兵のデミヒューマンラルヴァであり、ミセリゴルテは小さな介錯短剣の形をしたラルヴァだ。だがここにあるのは違う。違うモノだ。 「すげぇ……!」 少年の一人が、それを陶酔の表情で見上げる。 「俺たち、異能者だ……!」 片方の少年もまた同じだ。それぞれが、自分のゲーム機から現れたそれを見上げている。感動と、陶酔と、歓喜と、そして……嗜虐に満ちた愉悦に打ち震えて。 ぱち、ぱち、ぱちと拍手の音がそこに響く。そしてその拍手の主が心からの賛辞を述べる。 白いワンピースのドレスに、抜けるように白磁の肌、真っ白な髪の毛。白い闇、と称するのが妥当だろうか。少女はただ、笑顔でそこに立っていた。 「おめでとう、二人とも。これで君たちは異能の力を得た。そう、ゲーム世界で「神」であった君たちは、現実においてもその力を行使できるものとして選ばれた。君たちは、まさしく神……異能者となったのです」 拍手の主、その少女の言葉には不思議な説得力があった。聞くものの正常な意思を拭い去るかのような、そんな響きだ。 「……俺たちが……」 「異能者……神……!」 確かな実感に、拳を握り締める少年達。彼らはこの異能学園都市双葉に住みながら、ただの一般人であった。力を望みつつも得られない、落伍者……少なくとも、本人達はそう思っていた。たった今までは。 「もはや君たちを馬鹿にするものはいない。いえ、いたとしてもいなくなる。君たちがその力で叩きのめせばいい、ただそれだけです」 「ああ……」 「俺たちはついに……!」 異能者に。選ばれしものになれたのだ。もう誰も自分達を邪魔するものはいない。無力感に打ちひしがれることも、劣等感に苛まされることも無い。 「ですが」 少女は笑う。 「神は二人もいらない……そう思いませんか?」 その少女の言葉に、 「言われるまでも無い」 「ゲームでの決着、ここでつけようか」 少年二人は、獰猛な顔つきで互いを見る。巨大な歯車が、その鎖を握りしめ、振り回す。巨大な斬首剣を、少年が握り締める。 そして、戦いが始まる。その姿を少女は陶酔の表情で眺める。 「そう、戦うのです。あなた達は神に選ばれ、神となり、その力を、その姿を、仮想現実を越え現実世界にて奮うもの!」 鎖と剣のぶつかり合う音が響いた。そしてその轟音に負けぬ声が大気を奮わせる。 「君たちに、【仮想神格《アヴァター》】の誉れあらんことを!」 Avatar the Abyss 前編 死姫蛍 2/ 那岐原新《なぎはら あらた》は、『ベルゼブブアーマー』にて連敗記録をまた更新した。 「……」 がっくり、とうなだれる。これでついに一度に五十人「抜かれ」を達成である。 「ていうか、俺これ苦手なんだよ……」 ロボットのコクピットを模した筐体から出る新。その鮮やかなる惨敗ぶりにギャラリーが笑顔と喝采で出迎えた。 (なんだこのイジメ) そもそも、新はゲームはそれなりの腕がある。だがこれだけはどうにも不向きなのだ。何故ならば、常に邪魔が入る。 (お前のせいだ) 新は未だにゲーム筐体にへばりついている、少女を恨めしそうに見やる。 金髪の少女だ。ひらひらと飾り布のついた、巫女服を洋風に作り直したようなミニスカートの服を着込んでいる。その姿は空中へと浮き、そしてまるで幻影のようにリアリティが薄い。 彼女の名は、ベルと言う。 『えー? なんでよ。なんでだよ。というかお前が下手だからいけないんだぞ』 (これに限ってはお前がもう色々と邪魔するからだろうが、わめくし画面の前に出るしっ!) 口に出さず、心の中で罵倒する新。そもそも「彼女」は他人には見えない。だからうっかり口に出すと変な人として見られてしまうのだ。 『だってさぁ。私がモデルなんだから、こりゃ燃えなきゃおかしいってもんだよ。なのにお前はいつまでも下手で……』 さて、ベルゼブブ・アーマーズをさして「自分がモデル」というこの少女は何者なのか。それは簡単だ。一言で言えば、那岐原新の妄想である。いや、妄想というとイメージが悪いので訂正すれば、「想像上の友達」といえばいいだろうか。 |想像上の友達《イマジナリィ・フレンド》。それは幼い子供たちに見られる特有の性質である。絵本のキャラクター、ぬいぐるみや人形、そして見知らぬ誰か。そういった想像上の友達、自分にしかみえない何かを幼少時に持っている人間は意外と多い。 だが、それは成長するにしたがっていなくなるものである。だが新には、未だに想像上の友達が此処に断固として存在していた。しかも、新本人にも制御できないほどの確固たる人格を持って、だ。 これが那岐原新の異能、「想像上の友達がものすごいリアリティを持つ」というものである。 当然、あくまで想像の産物であるから、現実における力は皆無であった。ラルヴァと戦うなどはまさに夢のまた夢。おまけにこれは新にしか見えない感じられない代物なので、他人から認識されることも無い。よって対外的には、新は異能者ではなく一般人扱いのままであった。 彼女は、「自称」ベルゼビュート。蝿の悪魔の化身、と言い張っている。だから、『ベルゼブブアーマー』を自分がモデルと言い張っている。新に言わせれば、彼女自身も蝿の悪魔ベルゼブブがモデルにすぎないのではあるが。 (とにかくもう帰るぞ。まったく、他のゲームする金なくなったじゃん) 『なら働けばいいだろ、バイト探しなよ』 (働いたら負けだと思っている) 少なくとも、学園を卒業して就職しなきゃならなくなるまでは、働く意味などないと新は思う。労働は社会人の義務であるが学生にとって義務ではないのだ。学生の本分は遊ぶことなのだ。 そして出来れば就職しても、頭脳・肉体ともに労働の必要な職業には就きたくないと思っている。理想は、ラノベ作家か漫画家、あるいはゲームクリエイターなどだ。 『出た、駄目人間だよこれ』 「うるさい」 ゲーセンを出て、街中。ついつい言葉に出してしまう。 「……っと」 新は携帯電話を取り出し、耳に当てる。 「はい、もしもし」 『なにがもしもしー、だよ。小心者』 「うるさい」 これが、想像上の友達と話す時の、新が編み出したコツだ。携帯電話で他人の話しているようにみせかけ、ベルと話す。これなら周囲から「なにあれ、ひとりでぶつくさ言ってる、見えない何かと話してるわキャハハキモーイ、黄色い救急車呼んでー」と言われなくても済むという寸法だ。傍から見たらただ電話をしているようにしか見えないのだから。 ……確かに小心者というのは否定できなかった。 「仕送りは計画的に使わないといけないからな。今日でゲーム代使い切ったし」 『じゃあご飯代削ればいいだろ。あと光熱費』 「それは最終手段だ」 『けちんぼ。あー、やだねやだやだ、引きこもりのオタ君は。だから友達少ないんだよお前』 「うるさい。友達なら沢山いるよ」 『ケーブルで繋がった顔も知らない沢山の友達?』 「そうだよ」 ベルが言っているのはようするにインターネット上の友達、というやつだ。 『……暗っ』 「引いてんじゃねぇ」 『実態もわかんないのにそんな友達って言えんの?』 「実体がないのはお前も一緒だろ」 新以外には誰にも見えない。これでせめて触ることが出来るのなら別だが、そういう都合のいいことはないのがまた新にはつらかった。健全な青少年として。 『まあそりゃそうなんだけどね。でもお前ももっと友達増やせよ、私がいらなくなるぐらい』 「……お前が居るのは、だからか?」 新は聞く。今まで何度も繰り返した問いだ。 想像上の友達がいなくなるのは、子供の世界が広がるせいだ、という話がある。子供は自分の世界が狭い。家の中、自分の部屋、あるいは近所の公園、その程度だ。世界は限られている。そして親が忙しくてかまってもらえなかったり、幼稚園にいかなかったり……などだとさらに接する世界は少なく、小さい。 だから、想像上の友達はやってくる。子供と遊び、彼らの心を守るために。 故に、少しずつ大きくなり、世界が広がり、友達が増えると……想像上の友達は去っていくのだ。 『さあね、私にもわからないな。普通なら、お前くらい友達がいれば私はもういなくなってるはずなんだが』 新にも少ないが友人はそれなりにいる。いや、たとえ友人が少なくとも、普通の少年のように他人と接することが出来るなら、とっくに想像上の友達はいなくなるのだ。 だが、彼女は未だにここにいる。 「やっぱり、俺の異能のせいか」 『どうだろ。お前はどう見ても他人からしたらただの無能者だし、それに私が異能による存在なら、もっとこう、強かったりしてもいいよね』 「まったくだ」 新は苦笑する。自分にしか見えない話し相手を作るだけの異能など、無人島に遭難した時ぐらいしか役に立たないだろう。 「まあ、なるようになるさ」 『だね』 学生寮が見えてくる。新は自分の部屋へと向かった。 新の部屋は、可もなく不可もなくといった平凡な一人部屋の寮である。 日当たりは良好。トイレと風呂はある。ただしユニットバスだが。キッチンはそんなに大きくは無いがとりあえずの不自由は無い。そんな部屋だ。 「さて……と」 しかし、休日は暇なものだ。わざわざ外に遊びに行く金もないし、仕方ないからネットゲームをすることにした。 『お、GAO?』 ベルがそのゲームの名前を呼ぶ。 新がやっているのは、『ゴッドアバターズオンライン』というオンラインゲームである。「君も神々になれる!」というのがキャッチフレーズだ。 プレイヤーは古今東西の神々や悪魔、あるいはラルヴァといったキャラクター……アヴァターを選び、そのキャラを好みにカスタマイズさせていく。そしてアヴァター同士で喋ったり戦ったり、敵モンスターを倒したりしていくという、基本的なネットゲームだ。 新の操るアヴァターは、当然……というのもあれだが、蝿の魔王ベルゼビュートを基本としたものだ。ベルは女の子型にカスタマイズしろと煩かったが、さすがにそこは譲れなかった。デザイン的には擬人化し、クリーチャー型ヒーローのような蝿である。だがあまりにもベルがごねるので、別アカウントでもう一体、女性型も作ってしまったのだが。 『ヴェルゼでいくんだ』 「ああ」 ヴェルゼとはそのアヴァターの名前である。正しくは†ヴェルゼ†と表記される。本当は素直にヴェルゼ、と付けたかったのだが先約がいてその名前を付けられなかった。だから名前の前や後に記号をつける。これはネットゲームで実によく使われるテクニックだ。いや、テクというほどのものでもないのだが。 ログインし、PC画面が切り替わる。大理石造りの街。ギリシァ風な神殿チックな町並みが続いている中に、ヴェルゼは降り立つ。 ログインしました 葛竜:おーっす マキシマム☆ミ:ノ ログインした場所はちょうど、仲間たちの溜まり場だった。ギルドメンバーの二人がいて、挨拶してくる。 †ヴェルゼ†:どもー それぞれ、クトゥルー型のアヴァターと、キメラ型のアヴァターだ。他のメンバーは来ていない様だ。まあ、土曜日とはいえまだ日も高いしそれは仕方ないだろう。 マキシマム☆ミ:あと二人ほど居れば狩りいけるんだけどな 葛竜:命さん、今日デートらしいし無理っしょ マキシマム☆ミ:リア充は氏んでくださいね^^ 葛竜:俺に言われても困る! †ヴェルゼ†:ははは †ヴェルゼ†:つか今日は疲れたし俺。また負けた マキシマム☆ミ:ベルアー? †ヴェルゼ†:そ 葛竜:何人抜かれた? †ヴェルゼ†:聞いて驚け50人抜かれ マキシマム☆ミ:ありえねー! 葛竜:天才すぐる・・・ 自分の恥というものはなぜか自慢したくなるものである。というか笑いのネタとして昇華しない限り完璧な負けだからだろうか。新も例に漏れず、ベルアーでの敗北を二人に話していた。 マキシマム☆ミ:何か面白いことねーかなー マキシマム☆ミ:お前双葉学園だろ? あそこは色々とすごいと聞くけど †ヴェルゼ†:あ、うん……まあ変態は多いかな 葛竜:らしいな。うちのトコじゃ変態都市双葉って恐れられてるぜ 人工島だし、変人巣窟島と書いてアルカトラズとか…… †ヴェルゼ†:じゃあそこにいる俺は何だ マキシマム☆ミ:同類? 葛竜:類友? †ヴェルゼ†:お前らとの友情も今日限りですね †ヴェルゼ†:つーかPVいくかゴルァ!? やんぞオルゥァ! †ヴェルゼ†:くぁwせdrftgyふじこlp;@ マキシマム☆ミ:ぉk、落ち着け †ヴェルゼ†:まあ実際……そんなに劇的なあれとかねーよ 少なくとも、ろくな異能を持たない新にとってはそうである。ベルの存在は幼い頃からともにあったので今更ではあるし、それに……何かあったとしても、異能やラルヴァの事を話すことは出来ないのだ。 双葉学園のPCやネット機器などには特別製のセキュリティが設けられており、守秘義務に反する書き込みなどをすると強制的に改竄、シャットダウンされる仕組みになっている。都市伝説レベルの話としての怪物、つまりラルヴァなどに関する書き込みはまだ許されているらしいが、どこからどこまでがボーダーラインなのかは、少なくとも新にはよくわからない。モンスターにラルヴァの名前が使われていたりするあたり、案外とラインは低いのかもしれないが、しかし触らぬ神に祟りなし、ということで新はそのことについては最初から話したり関わったりしないようにしていた。 葛竜:どこもやだね、世はこともなし、ってやつ? †ヴェルゼ†:刺激ねーよなー。ネットの中ぐらいか、刺激は 葛竜:でも最近ちとマンネリだなあ。めぼしいイベントもねーし マキシマム☆ミ:いや、でも今度新マップくるとか聞いたぜ 葛竜:マジで? マキシマム☆ミ:ああ マキシマム☆ミ:オリュンポスMAPだっけ へー、ギリシァ系? 葛竜:それよりもコキュートスMAPの続きマダー? マキシマム☆ミ:次アンテノラだろ 葛竜:いやコキュートスの次はカイーナ マキシマム☆ミ:そだっけ? そうやってたわいない雑談で時間を潰す。 そして日がくれて夜になった。そろそろ空腹を覚え始めた頃、新はふと声を上げる。 「あ、思い出した」 『何が?』 「昼間! ゲーセンが目的じゃなくて塩と味噌切らしてたから買いに行ったんだった!」 『……あ』 「あじゃないよ、お前がゲーセンでベルアーやりたいって言うからだろ!」 乗ってしまった自分はとりあえず棚に上げておく新だった。あわててキーボードを打つ。 †ヴェルゼ†:わり、ちょっと買い物言ってくる マキシマム☆ミ:なんだよ、メンバーそろって狩りいくってのに †ヴェルゼ†:すまん、埋め合わせ今度するから 葛竜:おう、おつー マキシマム☆ミ:おつー 鈴:ノシ トオノ さんがログインしました ジャッカル㍊:またなー トオノ:がおー 裸神:おっつん †ヴェルゼ†:またー ログアウトしました アプリケーションを落とし、PCを待機状態にする。 背伸びをひとつして、そして財布を持って新は外に出る。 「まだ少し寒いな」 四月の中旬。春とはいえ、海に囲まれている双葉島の夜の風は少し冷たい。 『私にはわからないな。でもこの季節は好きだ。命の息吹を感じる』 「命の息吹ねえ……悪魔がねえ」 『何言ってんの。私の原型はカナアンの豊穣神、生命を司る神だよ? 館の主、ベル・ゼブル』 「名前多いな」 ベルゼブブだのベルゼブルだのベルゼビュートだのベルゼバブだのと、実に多いものである。 『神様なんてそんなものだよ。いろんな力、存在の多様な面を人間が見て名前と形を決めてる。同じ神様でも色々と変遷してて、でもだからといって前の姿や名前が消えるわけじゃない』 「人間にもいろんな面があるのと同じ、か」 『だね。神様って特に色んな姿を取る事もある。そういうのをね、ヴィシュヌ神が多様な姿をもって人間界に降りた事から、アヴァタールって言うんだ。あのゲームのアヴァター、あるいはネット仮想人格のアバターの語源だね』 「へえ」 新は感心する。自分の空想の生み出した産物でしかないはずの彼女が、よくもまあこれだけの知識を持っているものだ。 『だから私は悪魔でもあるけどむしろ神様なんだ。わかったら褒め称えろ。そして今日の夕食はトンカツに』 「はいはい」 さらりと流しながら新は歩く。 『あれ? そっちじゃないよ』 「こっち、近道なんだよ」 スーパーへの近道として、廃工場を通る。ここを行けばかなりのショートカットになる。 街から外れているので街灯からは遠い。月明かりがなければ進むのは難しいだろう。 『小心者のくせにこういうのは平気なんだな、お前』 「小心者言うな。対人関係にデリケートなだけだ」 そう言いながら歩いていくと、新の視界に光るものが見えた。 「ん、なんだ……?」 そこにむかって歩いていく。新が拾い上げたのは、ゲーム機にさす拡張メモリカードだった。 『……』 ベルの押し黙る雰囲気に、新は聞く。 「どうした?」 『なんだろう……それ、なんか嫌な感じがするよ。私、それ嫌いだ。ねぇ、捨てようよそれ』 「そうは言ってもな……」 記されたデザインからいって、GAOの拡張メモリカードのようだ。 「ゲームのヤツだし、拾って帰っても損はないだろ。チェックしてみて変だったら捨てればいいし」 『うん……』 「さ、とっとと行くか」 そして廃工場を抜け、新はスーパーへと向かった。 3/ 『味噌と塩だけってのも味気ないよね』 (金に余裕ないって昼間も言っただろ) カートに味噌と塩、それもなるべく安いやつを入れつつ、色々と見て回る新。貧乏人の買い物で重要なのは、今必要でなくとも格安のものを見つけたら確保しておくことだ。特に肉や魚の場合、冷凍保存が効くので半額商品は確保しておくに越したことが無い。反対に野菜は、半額ラベルを貼られていたらその日か翌日には食べてしまわないといけない。野菜は冷凍すると凍りついた水分が野菜の細胞組織を破壊し、見るも無残なべちゃべちゃになってしまうからだ。 「豚ミンチが三十%引き、か……確保して待つかそれとも……」 思えばずいぶんと貧乏がしみついたものだと思う。 そうして悩みながら歩いていると、 『新っ、前々!』 「え?」 前から買い物かごをもった女の子が来ているのに気づかなかった。 「うわっ!」「きゃっ!」 盛大にぶつかり、買い物かごの中身、そしてバッグの中身が散乱する。 「あ、ごめん!」 「いえ、こっちも余所見してましたし……」 女の子は落ちためがねを拾い、かけ直す。黒い髪を後頭部で束ねた、地味めだが綺麗な女の子だった。 少し怯えた感じで、おずおずと新に向かって謝り、目を伏せたまま散乱した荷物を片付け始める。 「あ、混ざってしまいましたね……えっと、こっちがこれで……あれ?」 少女は、新のバッグから落ちたメモリーカードを手に取る。 「これ、ゴッドアバターズの……?」 「え、君もやってんの?」 「あ、はい。……あなたもですか?」 「うん。Geburahサーバーで」 「うわ、私もなんですよ! ゲブ鯖!」 先ほどまでとは打って変わった態度で明るく喋る少女だった。 「こないだの討伐イベントとか参加しました? あれ私参加したんですけど、途中で死んじゃってそれでおいてけぼりになっちゃったんですよみんな移動早すぎで、PTともはぐれたりして大変で。到着したら中ボスあらかた討伐されてたけど大ボスのグラビトンが強くてですねー、私遠くから見るしかなくて、そしたら中ボス召喚ですよ? それでもうてんやわんやで、あでも中ボスの鬼蜘蛛から宝箱が出て、それになんとSSSレアのっ」 「あ、いやちょっと落ち着いて、みんな見てるからみんなっ」 マシンガントークでまくし立てる少女を必死に制止する新だった。周囲の目が痛い。 「あ、そのごめんなさい。GAOの話できる人、あまりいなくて……」 顔を赤くしてうつむく。なんというか、あわただしいと新は思った。 「まあ、とりあえず片付けなきゃ……」 いそいそと買い物かごに荷物を戻す。周囲の人たちは興味をなくしたか、それぞれ自分の買い物へと戻っていった。 「あの、これ」 少女がメモリーカードを渡してくる。 「ああ、ありがとう」 「えと……その」 「?」 もじもじと何かを言いたげにしている少女。やがて意を決したように彼女は言う。 「えっと……キャラ名、なんていうんですか? あ、私は……ルキオラ、って」 『さすがゲーマー。本名よりキャラ名で自己紹介かっ』 ベルが後ろで言っているのを無視して、新も言う。 「……ええと、あ。俺はヴェルゼで。あ、でもその名前とれなかったから記号付。ええと、こう書くの」 街で配られているポケットティッシュの紙を取り出し、その裏の白い部分に「†ヴェルゼ†」と書く新。 「かっこいい名前ですね」 「あ、えーと、いやあ……ははは」 「じゃあ、帰ってから入ったら話しかけてみます。今晩入ります?」 「まあ、その予定だけど……」 「それじゃ、またあとでっ!」 そういい残し、少女は立ち去る。 「……」 『……』 「なんかすごかったな」 『というか、これって逆ナン?』 二人はただ取り残されて呆然としていた。 4/ ログインしました ルキオラ:こんばんわー 「早っ!?」 新は家に帰ってログインする。驚いたことに、ログイン後すぐにメッセージが飛んできた。 『友達いなかったんだねー、彼女』 「そういうこと言うんじゃありません」 『おお、友達いない同士、通じるものがあるわけだ』 「黙らっしゃい」 言いながら、新はキーボードを叩く。 †ヴェルゼ†:こんばんわ。先ほどは失礼しました ルキオラ:いえいえ、こちらこそ ルキオラ:私あまり人と話すの得意じゃなくて…… ルキオラ:迷惑じゃなかったですか? †ヴェルゼ†:いえ全然 †ヴェルゼ†:というかすごい偶然でびっくりでしたよ ルキオラ:まったくです^^ ルキオラ:少女漫画みたい 反応しながら移動する。溜まり場にメンバーたちは居ないようだが、いつ戻ってくるか判らない。仲間たちに応対しつつ彼女とも話すと、いつ文章を誤爆してしまうかわかったものではないからだ。 適当な部屋の中に入り、あらためて会話に集中する。 †ヴェルゼ†:レス遅くてすみませんした、ちょっと移動してたもので ルキオラ:いえいえ^^ ルキオラ:狩りですか? †ヴェルゼ†:いや †ヴェルゼ†:街中だとログが埋まるんで ルキオラ:あー、ですよねー †ヴェルゼ†:だから建物に移動と ルキオラ:なるなる ルキオラ:引きこもるわけですね! †ヴェルゼ†:……違います 『……テンション高いな』 「典型的なネットでキャラ変わるタイプか」 新たちは思い出す。最初に彼女とスーパーでぶつかった時はいかにも内向的なタイプだった。 ルキオラ:ヴェルさんはアヴァターは何型なんですか? †ヴェルゼ†:えーと、ベルゼビュートタイプで、蝿の魔王の ルキオラ:ほほう! だからヴェルゼなんですね! †ヴェルゼ†:安直だけどね ルキオラ:かっこいいですよ トオノ さんがログインしました ルキオラ:私は死出蛍型です。かなりデコっちゃってあまり原型ないですけど †ヴェルゼ†:へぇ トオノ:にゃー ルキオラ:名前も蛍をラテン語読みしてつけたんですよ †ヴェルゼ†:そうなんだ ルキオラ:はい^^ 『どこかの安直過ぎる人とは大違いだな』 「いいからお前ちょっと黙れ」 『そうは言うけどお前がプレイしてる間私は暇なんだよ』 その言葉に、新は手を伸ばしてテレビのリモコンを取り、スイッチを入れる。 「テレビでも見てろ」 『わかった。あ、チャンネルは4にしてくれ』 いちいち注文が多かった。 新は買ってきた半額ラベルの貼られてあるチキンカツ弁当を開け、食べながらキーボードを叩く。この程度の並行作業は、慣れているネットゲーマーなら造作も無い事であった。 ルキオラ:でも双葉の人と会うとかめずらしいですよね †ヴェルゼ†:だな。他にもいるとは思うけど、俺は会った事無いなあ トオノ:がおーノシ 裸神:おう、またなー ゴールドジャック:おつ †ヴェルゼ†:またー トオノ さんがログアウトしました ルキオラ:ないんですか †ヴェルゼ†:ああ、全く会った事無い。世間は広いんだか狭いんだか ルキオラ:ですね^^ ルキオラ:まあこれも何かの縁ってことでPT組みます? †ヴェルゼ†:いいよ †ヴェルゼ†:今別に入ってないし ルキオラ:やったー^^ ルキオラ:わーいノノ ルキオラ:じゃあどこで待ち合わせします? 『……ほんとテンション高いというか別人だね』 「いやまあ、そうは言うけど俺らだって彼女の素知らないし。つーか見知らぬ人とリアルでいきなりこんだけ打ち解けろっても無理だろ」 新は言う。人間、いきなり他人と対話するというのは難しいものだ。だがこの壁がネットではあっさりと崩れ、すぐに話せるのは顔と名前を隠している匿名ゆえのアドバンテージだろうか。 「ま、俺だって似たようなもんだよ。そんな別にヒキコモリとかじゃないけど、親しくないヤツとそんなに関わりたくないし」 『自分本位の現代っ子だなぁ、お前』 「いいんだよ。俺は自分の届く範囲で十分。世界は狭くてもいいんだ、そこの居心地がよけりゃあそれで」 モニターの中では、人型の光が近づいてくる。おそらくこれが死出蛍のアヴァターをカスタマイズした、ルキオラだろう。 ルキオラ:そうだ、こういう話聞いたことあります? †ヴェルゼ†:何? ルキオラ:都市伝説……っていうか噂なんですけど †ヴェルゼ†:うんうん ルキオラ:リアルでも、アヴァターが使えるっていう話 †ヴェルゼ†:……え? なにそれ ルキオラ:なんでもですね? 上位ランカーとか、一部の条件、イベントクリアした人には…… ルキオラ:ログインしない現実でも、アヴァターに変身できるとか呼び出せるとか ルキオラ:そんな噂が一部であるんですよ †ヴェルゼ†:へー……俺は聞いたこと無いな ルキオラ:まあ都市伝説ですけどね。でもそれも少し信憑性あるんですよ ルキオラ:ヴェルゼさんならわかると思いますけど…… ルキオラ:ホラ、私達双葉の生徒でしょ †ヴェルゼ†:ええと、それってつまり †ヴェルゼ†:「そういうこと」なの? セキュリティに引っかかるのでルキオラも詳しく言っていないが……新は、彼女が何を言いたいかを察した。 現実で、アヴァターのような力が使える、呼び出せる、変身できる。それはつまり、だ。 『異能が使えるようになる?』 「そういうことかもしれないな」 この手の話は実はかなり多い。力を持たない双葉の一般生徒たちが、異能に目覚めるためのアイテム、儀式、等々…… 一般生徒の無力感、劣等感、羨望、嫉妬……そういった渦を巻く感情がそのような噂を次から次へと広めているのだろう。たとえば、初等部の生徒達が好んで遊ぶセイバーギアという玩具には持ち主の異能をセイバーを通じて発現するという性質がある。それを学園側では小学生たちの異能教育に利用しているのだが、「セイバーギアの機能は一般人でも異能を引き出す」というデマが広がったことがあった。そして高校生や大学生までもが買いあさり売り切れ続出という事件が起きたのだ。 それくらい、力の無い生徒達の潜在的な劣等感は深いものがある。だがそれは人と人が共に暮らす以上は仕方のないことなのかもしれない。 「異能があっても使い道がわけわからん俺みたいなのもいるけどな。というか本当は異能ですらなくて一から十まで俺の妄想の産物じゃねーのお前」 『かもしれないな。だがそれはそれでものすごい事だ、単なる妄想の現像をさもここにいるように思い描く、それを異能を使わずになしえているのならお前の脳はかなり無駄に覚醒してる天才だよ。誇っていい』 「無駄に役に立たない天才だな!」 まさに脳細胞の無駄遣いという奴だろう。 ルキオラ:うん、そういうことなんじゃないかって…… ルキオラ:双葉内限定の板じゃその話とか結構話題だよ †ヴェルゼ†:ふうん…… ルキオラ:ええと……条件クリアした人には、運営からアイテムもらえて ルキオラ:それを使えば現実でも神になれる、って †ヴェルゼ†:うわうそくせぇ †ヴェルゼ†:で、そのアイテムって何 ルキオラ:メモリーカードとかチップとかそんな噂 ルキオラ:さっきのヴェルさんが落としたあのカードがそうだったりして †ヴェルゼ†:ないないそれはない ルキオラ:ですよねー ルキオラ:まあただの噂ですよ ルキオラ:双葉学園の七不思議! †ヴェルゼ†:七つどころじゃない! そういう話を繰り返す二人。ゲーム内の情報交換から学校などの私生活の話、他愛のない雑談……と、大いに盛り上がった。 『へぇ、珍しいな』 ベルが言う。新は溜まり場などでの雑談で長く話すことはあるが、それは多くの場合、多人数での話だった。一対一の会話を長く続けるという事はあまりない事だった。 「言われてみれば、確かに」 一対一で会話を続けていくと、そのうち息苦しくなるというか、話題がなくなるというか。だが今回はそういうことがなかった。ずいぶんと長く話し込んだものだ。初対面なのに。いや、初対面だからこそ互いの話題が新鮮だったからだろうか。 ルキオラ:あ、そろそろ寝ないといけない時間だ †ヴェルゼ†:そう? ルキオラ:うん ルキオラ:ごめんなさい †ヴェルゼ†:いやいいよ ルキオラ:今日は楽しかったです^^ ルキオラ:それじゃまた明日 ルキオラ:会ってくれます? †ヴェルゼ†:うん ルキオラ:わーい! ルキオラ:今日は話し込んでて行けなかったけど ルキオラ:一緒に色々回りましょう †ヴェルゼ†:了解 ルキオラ:それじゃ ルキオラ さんがログアウトしました 「……ふう」 彼女のログアウトを確認し、大きく息をついて背伸びをする。肩が凝った。 『お疲れ様、だね』 「ああ」 腰を上げ、キッチンにいき冷蔵庫をあける。オレンジジュースが残っていたので、それをコップについで一気にあおる。 「げふぅ」 『うわ親父くさっ』 「いちいちうるさい」 『はいはい、どーせ私ゃ小姑だよ』 そのベルの言葉を聞き流しながらPCの前へと戻る新。その目に、置いていたメモリカードが留まる。 「……」 さきほどの話を思い出す。よくある都市伝説、いやデマ話だ。 異能を手に入れるという噂話。そのためのアイテム。腐るほどある話だ。だが腐るほどあるようなものならば、話のタネに試してみるのもいいのではないか? そんな好奇心が新の心に生まれる。新は、そのカードを手に取る。黒いメモリーカード。ロゴがプリントされている以外は、ごく普通のものだ。おどろおどろしい魔法陣だとか、そういう類のものは描かれてなどいない。そのシンプルさが逆に興味をそそる。 「入れてみるか……」 そしてPCの端子に近づけて…… 『やめろ!』 ベルが大声をあげる。その剣幕に思わず新は手を止めた。 『……やめといたほうがいい。なんだか判らないけど、私にはそれが不吉なものにしか思えないんだ』 「……そうなの?」 どこかの本で読んだが、想像上の友達は守護霊的な力も持つらしい。そんな彼女が不吉というのだ、もしかしたらそうなのかもしれない。 『ものすごいウィルスかもしれないし』 「……ああ、その可能性もあるか」 『ああ、そうだ。そんなのを使うのは危険すぎる』 確かに一理あった。壊れてしまえば元も子もない。 「じゃあ学校のPCにさしてみるか」 『誰かーっ! ここに外道がいる!』 ベルは外に向かって叫ぶ。当然、ベルの声は誰にも届くことはない。それは当然本人もわかっている。 その姿を見て新は苦笑する。さっきは様子が少しおかしかったが、どうやら調子は戻ったようだ。 「さて……と」 新はPCの前に座る。 「レベル上げとくか」 『宿題は?』 「明日するさ」 『わー、この中毒者《ジャンキー》』 那岐原新は、かなり駄目人間だった。 5/ ノートPCを閉じる。 ほう、と軽く一息つく。思えばかなり長く話し込んでいた。こういう経験はかなり珍しい。 ゲームでいろんな人と話すタイプだ。だけどここまで一人の相手と長時間話していたのはとても珍しい。そして、楽しかった。 だが、だからこそ陰鬱になる。楽しい仮想現実の時間があればあるほど、その後の現実が重い。 ずっとゲームの中にいたい。あるいは、現実がゲームだったならいいのに、と思う。 「その願い、現実のものとなりますよ」 「!?」 彼女の思いに、ありえない返答が返された。あわてて振り向く。 一陣の風が吹く。窓を内から閉めて鍵を開けていたはずなのに、窓は大きく開け放たれ、桜の花びらが部屋の中に舞っていた。 そこに立つ見知らぬ少女の姿。 白いワンピースのドレスに、抜けるように白磁の肌、真っ白な髪の毛。白い闇、と称するのが妥当だろうか。少女はただ、笑顔でそこに立っていた。 「おめでとうございます、ルキオラさん、いえ……篝乃宮蛍《かがりのみや・ほたる》さん」 「あなたは……?」 恐る恐る尋ねる。恐怖はある。警戒もする。だが不思議なことにそれは一秒ごとに氷解していく。まるで夢の中ではどんな荒唐無稽な出来事も違和感無く受け入れてしまう、そんな感覚が彼女の心に溶け込み、なにもかもを溶かして流す。 「ゴッドアバターズオンラインの運営のものです。見事に条件クリアされたあなたに、これをお届けにきました。どうぞお受け取りください」 封筒にを少女はルキオラ……蛍に差し出す。蛍はそれを恐る恐る受け取る。 「条件クリア……? でも私、何も」 「こちらが規定しているステータス・レベルをクリアしてアヴァターを育てている事、他にもいくつかありますが。一番確実なのは、あなたがトラブルを抱えていること、そしてそれは今のあなたではどうにもならないこと。そして……」 少女は笑う。深く深く、まるで深淵のような闇を湛えて。 「双葉学園都市に住み、力を、異能の力を欲する……無能力者であること、ですよ」 その言葉に、蛍の胸は激しく突き動かされる。 当たっている。確かに今、蛍は悩みを抱えているし、それに……異能者への憧れも強い。 「まさか、これは……」 先ほどのゲームでの会話が思い出される。 「はい」 あわてて封筒を開ける蛍。そこから出てきたのは、一枚のメモリーカード。 「あなたは、神になれるのです……そう、神のごとき力と姿を持つ、異能者に。そう、あなたは……」 ノートPCに、メモリーカードを突き刺す蛍。紫電が走り、火花が散る。 「!?」 液晶モニターから浮かび上がる幾重もの文字が魔方陣を描く。 「ぁ――あああああああああああああああ……!」 蛍の口から声が漏れる。溢れる力の奔流が総身を振るわせる。髪の毛を止めていた髪留めが解れ、その長い黒髪をたなびかせる。まるで何十何百もの蛍があつまるかのような燐光を放ち、そして空中に投影されるデジタライズな映像が、濃密な存在感をもって実体化する。 巨大な、美しい、光り輝く女性の姿が彼女の背後に立つ。そして笑う。凄絶に、妖艶に。温度の無い、冷たい光を……死を誘う光を放ちながら。 その名は。その仮想神格の名は…… 「ルキオラ・モリス・フィリアレギス……【死姫蛍】」 To Be Continued...Next Game トップに戻る 作品保管庫に戻る
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クラブマスター みるも クラブレベル 通称B級指針 当事者はA級だと言い張ってる残念な方々。 ペリ鯖隔離スレ51から引用。 598 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! :2010/09/06(月) 21 36 19 ID QaWMVr+n0 (1 回発言) 月下落とすならロルハ落ちが修正された今だろ 過疎化も進んでる様だしな 攻めもしない雑魚クラブと一緒にされるのは気に入らないね B級とか言いたい奴は勝手に言ってろカス共 599 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! :2010/09/06(月) 21 57 04 ID Sa2dICWq0 (1 回発言) 本気だすからなw あとから永久指針すごーいって言っても入れてくれないからなw 隔離のB級ども明日見てろw 結果が楽しみです^^ 現ペリ鯖最強のクラブに発展しました! 前回の要塞敗戦時は約40名で攻め込んだにも関わらず無残に散ってしまった。 吸収合併により増員されたメンバーの活躍で鯖最強クラブから要塞を奪還。 激闘時間は僅か10分を強調するB級はある意味、無敵と言えよう。 再三再四にわたりサブクラブで要塞申請を繰り返してる疑惑あり。 これらのサブクラブはB級が要塞とってる場合は誰も攻めてこない事が理由だが確証はない。 セコイで有名なB級らしく羽毛狩り・血羽集めを少しでも長く行うための手段であろうか? DOPでは常に誰かから攻撃される嫌われ者の集まり。 ALやCROWS、その他のクラブからも狙われていてお守り集め中にボコボコにされてる姿が目撃されている。 PS(笑)は極めて低く個々の実力は底辺。 組織的な行動も苦手で常に脳内戦略で終了となる。
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羽村市の自治会・町内会の役員さんを応援するページです。羽村市のコミュニティを盛り上げましょうね! ●双葉富士見町内会と同じようなのホームページを作成したいと考えている羽村市の町内会の皆さんに作成のノウハウを提供します。お気軽にお問い合わせください。 ●資源回収関係の書類です。 ダウンロードしてお使いください。 資源回収助成金交付申請書.doc 資源回収助成金(びん)金額計算書.doc 資源回収助成金請求書兼委任状.doc ●コミュニティ助成金関係の書類です。 ダウンロードしてお使いください。 コミュニティ助成金 交付申請書・収支予算書.DOC コミュニティ助成金支払請求書.DOC コミュニティ助成金実績報告書.DOC コミュニティ助成金収支決算書.DOC コミュニティ助成金他振込口座確認書.DOC
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〒292-0038 千葉県木更津市ほたる野4-3-2 ☆TEL:0438-98-7350 ★営業時間 10 00~20 00 ☆最寄駅 内房線 木更津駅 ★行き方につきましてはディスタまでお問い合わせ下さい。
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クラブマスター みるも クラブレベル 通称B級指針 当事者はA級だと言い張ってる残念な方々。 ペリ鯖隔離スレ51から引用。 598 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! :2010/09/06(月) 21 36 19 ID QaWMVr+n0 (1 回発言) 月下落とすならロルハ落ちが修正された今だろ 過疎化も進んでる様だしな 攻めもしない雑魚クラブと一緒にされるのは気に入らないね B級とか言いたい奴は勝手に言ってろカス共 599 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! :2010/09/06(月) 21 57 04 ID Sa2dICWq0 (1 回発言) 本気だすからなw あとから永久指針すごーいって言っても入れてくれないからなw 隔離のB級ども明日見てろw 結果が楽しみです^^ 現ペリ鯖最強のクラブに発展しました! 前回の要塞敗戦時は約40名で攻め込んだにも関わらず無残に散ってしまった。 吸収合併により増員されたメンバーの活躍で鯖最強クラブから要塞を奪還。 激闘時間は僅か10分を強調するB級はある意味、無敵と言えよう。 再三再四にわたりサブクラブで要塞申請を繰り返してる疑惑あり。 これらのサブクラブはB級が要塞とってる場合は誰も攻めてこない事が理由だが確証はない。 セコイで有名なB級らしく羽毛狩り・血羽集めを少しでも長く行うための手段であろうか? DOPでは常に誰かから攻撃される嫌われ者の集まり。 ALやCROWS、その他のクラブからも狙われていてお守り集め中にボコボコにされてる姿が目撃されている。 PS(笑)は極めて低く個々の実力は底辺。 組織的な行動も苦手で常に脳内戦略で終了となる。
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#blognavi ルセリアが書きます。 博士とマリアさんがプラーナをほごする機械を完成させてくれました。 正かくには「プラーナを別次元にためて強せいてきにくみ上げる機械」だそうです。 こっちのみんなでプラーナをいっぱいためてそっちに送ります。 私や刹那ちゃんはこんな形でしか協力できないけどがんばります。 あとこの機械はためすぎるとそっちに送れなくなるのでそのラインを調整しないといけないそうです。 鳴海さんは「ライラックとおれで地そう次元ごとブチぬけばそのまま届けられるだろ」とか とんでもないことを言ってみんなにボコボコにされてました。 あとまもるさんが「まさつのおびのレプリカ」というものを持ってきました。念のためだそうです。 「ひかく的たい性の高いメンバー」を選ばつして最後の作戦を実行すると ヴァルガーさんと悟さんは言ってました。 もうすぐ仕事が終わりそうなので、兄さんの帰りを楽しみにしてます。 カテゴリ [探索] - trackback- 2011年04月19日 00 29 35 #blognavi
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キャプテン・ファンタスティック 「よしっ」 真新しい制服。金色に輝く校章。胸元のリボンもばっちり。 小笠原さやは鏡の前でくるりと回る。プリーツの折り目もきれいで、どこもおかしなところは無い。完璧だ。 部屋を出てリビングに顔を出す。奥のほうに見える台所では、母親が洗い物をしていた。 「行ってくるね、お母さんっ」 「行ってらっしゃい。頑張ってね」 「うん!」 ゴムの強い香りがする、硬い革靴。まだ足に馴染まないので、靴全体を引きずるようにして歩き出した。玄関を開け放つと、熱を含んだ初夏の風が出迎えてくれた。ますます心が躍る。 「ねーちゃん、鞄!」 「えっ」 呼ばれたほうを振り向くと、二階の窓から大きな鞄が飛んできた。さやはそれを自らの顔面で受けとめる。 「そんぐらい取れよぉ。異能者なんだろー?」 「こ、こらぁ!」 尻餅をついてしまい、せっかくの制服に砂埃が付着する。 脇に落ちている学生鞄には、少し色あせた水色のぬいぐるみが下げてあった。 さやは今春、双葉学園の高等部に入学した。 早いうちから異能者であることはわかっていたのだが、「異能判別不可能」ということから、それまでは本州で普通の学生として過ごしてきた。この度双葉島にやってきたのは、さや本人が進学を強く希望したからである。 すでに四月も終わり際に差しかかっており、新しいクラスではたくさんの友人ができた。いつものように友達の女の子と談笑し、担任が教室に入ってきたのを区切りとして、自分の席に着く。 「では、一週間前の異能力テストの結果を返します」 うわぁ、そんなんあったなぁ。さやは心の中で呟く。 学園では新年度の頭に異能力テストを行う。一般の学校でやる普通の体力テストと大差なく、学園側が用意した簡素な装置を使って、異能力の強さや成長具合を測るのである。 さやも島外からやってきた頃に、学園で測定を受けている。だから今回の異能力テストには参加せず、春先に参加した測定の結果を待っていた。 ところがいつになっても結果は返ってこない。何か異常があったのかなと、次々と結果を受け取っていくクラスメートたちを横目に不安に思っていた。 名前を呼ばれず、はらはらしながら待ち構えていたそのときであった。 「おっはようございまぁーっす!」 みんながびっくりして扉のほうを向く。 高校生とほとんど変わらない背丈の、ちまっこい女性。どういうわけか自信たっぷりな笑みを口元に浮かべ、仁王立ちなぞをしている。左手にはペットボトルのミネラルウォーターが。 「海晴先生、どうしたんですか?」 担任も驚いた様子で彼女のもとに近寄った。 「えっとですねぇ、ちょっと用のある子がいましてぇ」 外見の通り、声もかなり幼い。電話で出られたらまず子供と区別できない。 (あはは。双葉学園にはあんなヘンな人もいるんだ) などと、失礼極まりないことをさやは思う。できることなら関わりたくないな、とも。 「小笠原さやさん! いるですかぁーっ!」 私かよ! みんなの視線を一身に集める。その中でさやは、恐る恐る挙手をした。 「先日の異能力テストの結果、返すです」 「あ、はい」 さやはもじもじと、落ち着かない様子で書類を受け取る。 彼女たちは「格納庫」にいた。広々としていて、今にも戦闘機がやってきそうな無骨なムードが漂う。白衣姿の、科学者らしき人物も何人か歩き回っている。 結果にはやはり、異能不明の文字が刻まれていた。さやはもう慣れっこだったので、特別気にすることなくすぐ海晴に向き直る。 「あの、どういう用件でしょうか?」 一番気になっていたことは、もちろん突然こんな場所に連れてこられたことである。 「さやっち、私はあなたのような子を捜してたです」 「さ、さやっちぃ?」 そんな風に呼ばれたことのほうが驚きだ。何この人。 すぐに気を取り直しつつも、まるでわけのわからないといった表情で海晴にこうきいた。 「捜していたって、どういうこと?」 「さやっちは特別な力を持ってるです。先の異能力測定で適正が認められたです。私たちの機材を操れる、レアな人材さんなのですよ?」 海晴がそう言ったのと同時に、何か機材が科学者たちによって運び込まれてきた。 背中に背負うハードケース。 これがさやの、ぱっと見た感じの第一印象であった。色は赤だ。 「これは?」 「『フライハイユニット』です」 海晴はそう答えた。 「異能者が空を飛べる『翼』です。さやっち、これはあなたのですよ」 「え、ええ!」 さやは驚愕する。次から次へと、とんでもない事実が明かされた。 自分は特別な力を持っていて、スペシャルな機材を扱うことができて。 そのマシンをフライハイユニットといい、異能者が空を飛ぶことのできる優れものらしい。このレッドに塗装されたものが、自分専用のものだという。 「突然何ですか! わけがわかりません!」 「紹介が遅れましたです。私たちは異能者航空部隊の一つ『キャプテン・ファンタスティック』。この格納庫は私たちの基地でして、私がプロジェクトリーダーの海晴という者です」 「キャプテン・ファンタスティック・・・・・・」 さやは目を点にして、海晴の説明を聞いていた。 「フライハイユニットは使用者を選ぶです。ですからさやっち、あなたはずっと捜し求めてた人材さんなのです」 「私が・・・・・・?」 だんだんと、海晴の言葉の一つ一つが心のうちに染み渡っていく。 双葉学園にやってきて、自分にできることがこれなのかもしれない。 みんなのために、家族のために。 そして「花穂」のために。 それから改めてチーム側で綿密な身体・異能力測定が行われ、各種手続きを経て、いよいよさやが空を飛ぶ日がやってきた。 いつもより慌しい雰囲気の格納庫。隅の辺りではさやの家族も見学に来ていた。 「ねーちゃんすげぇや! ちょーかっこいい!」 「気をつけるのよ? 危なくなったら無理しないのよ?」 「おおお、おい。そのアジフライユニクロとかいうのは、絶対安全なんだな? 事故とかおおお、起こらないよな?」 「落ち着いてですお父さん。さやっちが飛べるよう調整したですから、まず事故らないです」 海晴がそう説明すると、さやの父親は顔面蒼白の酷い状態でパイプ椅子に腰掛けた。ぶつぶつ何かを言いながら歯を鳴らしている。 その視線の先には、スタッフによってフライハイユニットを装着してもらっている愛娘の姿。双葉学園のブレザーに、あたかもリュックサックを背負っているかのようユニットを着けている。この最終チェックを済ますと、いよいよ彼女は離陸する。 辛抱できなくなって、またも父親は立ち上がった。周りの制止を振り切り、娘の眼前に立ちふさがる。 「やっぱり考え直すんだ、さや! 危険すぎる!」 「ごめんねお父さん。私決めたの」 背中に翼を生やした私は、何ができる? さやは初めてこの格納庫に連れてこられた日から、ずっとそのことについて真面目に考えていた。フライハイユニットに選ばれた自分ができる、自分にしかできないこと。 これからここで頑張っていくことが、自分が双葉学園に転校してきた意義であり、使命であり、役割なのだろう。さやは即座にキャプテン・ファンタスティックに参加することを決めていた。スタッフは離れていく。泣き喚き始めた父親を引き剥がしながら、背後に去っていく。 「いよいよですね。・・・・・・ふふふ、懐かしーです」 そう感慨深そうに零したのは、海晴だ。 そして彼女は右手に提げていたインカムを装着する。真剣な顔つきに一変すると、出撃準備の整ったさやに指示を下した。 「行きますですよ、さやっち!」 「いつでもお願い!」 さやは勇ましい笑顔をして、格納庫に大声を響かせる。 「あなたの力は?」 「空を飛ぶこと!」 「あなたの願いは?」 「みんなを守ること!」 そのとき、さやの背負う機材から赤い「翼」が生えたのを誰もが目撃する。航空機の主翼を思わせる、真紅に発光する翼。 さやの気持ちが昂ぶるたび、翼からは薄いピンク色をしたビロードがあふれ出てくる。これをマントのように翻し、彼女はこれから大空を舞うのだ。 それを確認した海晴は、勝利を確信したような笑顔になった。そして叫ぶ。 「飛ぶです、さやっち!」 「了解!」 その瞬間、さやは弾丸となって青空へと発射されていった。 左右にどこまでも広がる青空の中に、さやはいた。 心なしか太陽が近い気がする。じんわりと汗が額に滲んできたのを感じたとき、風も全く無いことに気がついた。テスト飛行日和である。 「あわわ、どうしよ。本当に飛んでるし」 散々シミュレーターを利用したり、布団の中で自分なりに想像を膨らませたりしていたのに、いざ本当に放り出されるとただ驚くしかない。 速度が落ちてくると、不思議と飛んでいる感じがしなくなってくる。「浮いている」感覚に非常に近い。真下に落下することもなければ、左右に強烈に揺さぶられることもない。 『こちら海晴。さやっち大丈夫です?』 「あ、平気です。安定してます」 『ひとまず打ち上げ大成功なのです。お父さん失神しちゃったですが、どうするです?』 「ほっといていいよ」 やがてさやは空中で停止した。下を向くと、住宅地を張り巡らす道や区立公園の緑がよく把握できる。これで落っこちないのがすごい。 『さやっちは、自分を空飛ぶ異能者と思うがいいです。フライハイユニットとか、色々難しいこと考えなくていいですよ』 「わかりました。自由に動いてみます」 前後左右、スライドするよう移動をしてみる。調子に乗って前傾姿勢になり、どんどん速度を付けてみた。強烈な風圧を真正面から食らって、髪の毛が滅茶苦茶になってしまう。耐え切れなくなって急停止しようとするが、ものすごい力が全身に加わって苦しくなった。 『無理な挙動は体に悪いです。安全運転が一番なのです』 「はい。死ぬかと思いました」 それから好きなように双葉島上空を泳ぎ回っているうちに、次第にコツがつかめてきた。 フライハイユニットにおける飛行とは、一般的なものとは全然違う。何かしら燃料を使って爆発力で反逆していくのとは異なり、異能そのものが飛行能力に置き換わっているので、まさに自在に浮かび上がることができるのだ。 ただし引き出すことのできるスピードが半端なく、下手したら体がバラバラになりそうな恐怖を抱くことがある。徐々に、自分に合った無理のない飛び方を身につけていくのがいいだろう。そういうところは自転車の練習とほとんど変わらない。 『ロールとかループとか、色々覚えてもらうです。学園祭のお披露目タイムまで、訓練頑張っていこうです』 「ええ、宜しくお願いします!」 キャプテン・ファンタスティックは、数ある双葉学園の異能者航空部隊の中でも、主に「エンターテイメント」の分野で活躍するチームである。 つまり曲芸飛行をメインとして活動することで、学園や島を盛り上げる役割が与えられているのだ。サーカス団のようなことができると知ったとき、さやは喜んで入隊を決意した。 他にもフライハイユニットを使う飛行部隊は存在し、それはそれで対ラルヴァ戦に投入されるなど、役割や運用方に差異があるようだ。 とりあえず、自分は基本的な移動技術をモノにすればいい。絶景を独り占めにしているさやは、悠々とした気分で広い空中を浮遊していた。あのあたりが自分の家だろうかと、目を凝らしながら。 「・・・・・・ん?」 さやは目を疑った。その場で停止する。 『どうしたですか? 異常を感じたらすぐ着地するですよ?』 「遠くのマンションから煙が出てます!」 『何ですと!』 目を凝らせば凝らすほど、もくもくと建物の最上階部分から黒煙が出てくるのが確認できる。突然遭遇した大きな火災を前に、さやは呆然として現場を見つめていた。 『すでに消防隊が出動してるですね。あ、こっちでもTV中継で確認できたです。・・・・・・って、ええっ!』 「どうしたの、海晴さん?」 海晴が何かを確認したようである。インカムから、がたがたと激しい物音が聞えてくる。かなり焦っているようだ。 『さやっち、ミッションです!』 彼女から下された突然の指令に、さやの表情にも緊張が走る。 『最上階に子供が取り残されてるです! 救出するです!』 一瞬、海晴が何を言っているのかが理解できなかった。 窓ガラスを弾き飛ばし、ますます火の手は勢いを増す。そんな絶望的な状況のなか、取り残された子供がいるだって・・・・・・? 『聞えてるですかさやっち! 返事するです!』 「は、はぁいっ!」 海晴に怒られて、ようやくさやは正気に戻る。 彼女の、人生初の人助け。社会貢献。 一人でも多くの命を助けたくて、彼女は双葉学園に入った。異能者として勉強をしていきたかった。そんなさやが行動するときが、今やってきた。 過去に失ってしまった親友のことを思うと、いっそう彼女は奮い立った。 「ふざけるな! 曲芸がメインじゃなかったのか!」 「やめてお父さん、落ち着いて!」 「落ち着いてられるかぁ! さやが危険な目に遭ってんだぞ!」 格納庫ではさやの父が暴れていた。それを何人もの研究員が押さえつけており、大きな騒ぎが起こっていた。 「キャプテン・ファンタスティックは確かに曲芸部隊です。しかし、災害時のレスキューもそれに並ぶ私たちの使命なのです」 「騙したな。娘を騙して、こんな軍隊に入れやがって!」 「騙してなんかないです!」 海晴が怒鳴る。 「私たちのやること、全部さやっちに話したです! その上でさやっちは言ったです、『私にやらしてください』って!」 彼はそれに一切の言葉を失った。信じられないと、呆けた顔で海晴を見ている。 「さやっちが島に来た本当の理由、本当の気持ち、全部見させてもらったです。その上でさやっちを誘ったです。この仕事ができるのはさやっちだけで、ふさわしいのもさやっちしかいないのです」 彼だって知っている。どうして表世界で平和に暮らしてきたさやが、急に双葉学園への進学を志願したのかを。それを思うと、もはや何も言えない。 「見ていてください、さやっちのお父さん。さやっちは必ずやるです。一人の異能者として、立派に命を救ってみせるです」 確信めいた強い視線を、海晴は青空へと送る。 甘いミネラルウォーターを、その小さな口に含みながら。 「間に合って!」 顔面で風圧を切り裂きながら、さやは出せる限りの速さで移動していた。とても息苦しく、首から軋んだような痛みがする。 火災現場のマンションとは相当な距離があった。建物は煙が大量に上がっており、恐らく内部も煙が充満していて非常に危険な状態だろう。 決死の急接近のかいあり、あと少しというところで到着できた。まずはどこから捜していこうかと、緊張しながらさやはマンションを見渡す。 が、大変なことが起こった。 最上階のベランダから、六歳ぐらいの子供が身を乗り出しているのだ。もう室内にまで火の手が迫っているのだろう。 そして次の瞬間、強烈な熱に耐えられなかったか、とうとう子供は自ら落下してしまった。 「嘘でしょ!」 とっさにさやは動いていた。落ちていく小さな体を目指し、急降下する。このままでは当然、子供は地面に激突して死亡する。そうなると島の住民にとっても、彼女自身にとっても悔やみきれない悲劇が心に刻まれてしまう。 しかし、さやと子供との距離は大きかった。いくらスピードを出しても、もう間に合いそうもない。いくら手を伸ばしても、到底届きそうもない。 (もうダメなの・・・・・・?) 涙を後ろに流しながら思った、そのときだった。 『諦めちゃダメです!』 海晴がそう叱りつけたのだ。 「ごめんなさい海晴さん。もう間に合いそうもないの」 『フライハイユニットを信じるです!』 「信じる・・・・・・?」 『さやっちの想いが強いほど、さやっちの翼はそれに応えるです。子供を助けたいですか? 死なせたくないですか? ならもっと念じるです!』 そうだ。自分は何を弱気になっていたのか。さやの瞳に力が戻る。 人を助ける仕事に就きたいから、自分は双葉学園で勉強していくことを決心したのではなかったか! 人命救助を使命としているからこそ、キャプテン・ファンタスティックに入隊したのではかったか! 『世のため人のためという、発明者の想い。ユニットやチームを成熟させた、過去のプロジェクトメンバーの想い。さやっちの翼にはそんな人たちの想いも込められてるです』 やがて肉体が耐え切れそうもない速度に、さやは到達した。それでも彼女は燃え尽きない。内なる炎が激しく鼓動し、背中の翼とリンクして、あらやる外界の障害や干渉を打ち破るのだ。 『だから飛ぶです、さやっち!』 「あぁあああ――――――――――――――――――ッ!」 子供の未来を守るため、心の底から咆哮する。 ・・・・・・地上で絶叫し、号泣していたマンションの住人。無念そうに目を伏せかけた消防隊。 彼らはそのとき、奇跡とも言いかえられる流星の訪れを見た。 真っ赤な炎が子供の落下点に接近し、その身にまとっていた力を全解除する。火の玉の中から現われた少女は、落ちてきた子供をキャッチした。 落下の衝撃を緩和するため、彼女もしばらく真下へ運動する。エネルギーを殺し終えて再び舞い上がる頃には、地鳴りのような拍手が辺りから轟いていたのであった。 最上階から転落した女の子は、わんわんさやの胸元で泣いている。それを見て安心した彼女は、ふんわり浮遊しながら目を閉じる。 魂源力を消耗したのだ。 小笠原さやは数日間の療養期間を終えて、学園に帰ってきた。 自分の教室に入るなり、早速先日の大手柄について友達にはしゃがれてしまう。そうしてまる一日、色々な人から賞賛の言葉を頂戴した。 そして放課後になると、彼女は一人で学園を離れる。 学校からやや離れたところにある格納庫が、さやの活動拠点である。彼女は「キャプテン・ファンタスティック」として曲芸飛行の訓練に励むそのかたわら、島内でSOSが出れば即座に出撃するのだ。 格納庫の隅にはダンボールの箱が積まれていた。全部、五百ミリリットルのミネラルウォーター(軟水)である。これらをたった数日で飲み干してしまう、水大好き人間がいる。 「こんにちはーです、さやっち! 今日も活動頑張るです!」 真正面からハグしてくる無邪気な女性は、部隊のプロジェクトリーダーの海晴だ。「お水飲むですか?」ときかれたが、苦笑いをしながら遠慮する。 ふと、そんな子供みたいな人の左手薬指に、何かが光ったのをさやは発見してしまう。 「嘘っ! 海晴さんって結婚してらっしゃったんですか?」 「えへへ、そうですよぅ! 毎晩ダーリンに天国へランデブーさせられちゃうですエロ同人みたいにっ」 最後の言葉は聞かないことにしておいた。彼女の実年齢もかなり気になるところだ。 それにしても、さやは今でもフライハイユニットを背にして、音速に到達しかけた瞬間が忘れられない。 心臓が壊れそうなぐらい縦横無尽に暴れて、それに比例して自分の気持ちも強くなっていった。まさに力が漲っていた。 花穂という親友がいた。中学生の頃に彼女が転校してしまい、二人は涙ながらに別れてしまう。花穂がピンクの熊のぬいぐるみ、さやが水色をした同じぬいぐるみを持ち、大人になったら再会することを固く誓い合った。 だが、それから毎日のように続いた文通が突然途絶える。タバコの不始末による火災に巻き込まれたと聞いた。あと数分、消防隊の到着が早かったら助かったそうだ。 「だから双葉学園で勉強して、異能者として成長して、多くの命を救えたらなって」 「海晴、ずっとさやっちのような子を捜してたです」 優しい満面の笑み。その表情のまま海晴は、何かを研究員から受け取る。 彼女がそれを見せつけてきたことで、さやは初めてそのブツを注視した。 「それ、海晴さんが着るんですか?」 あっけに取られた様子でそうきく。それは紺色をベースに純白のエプロンドレスを組み合わせた、典型的・王道型メイド衣装であった。 「違いますですよ? 海晴、イメージプレイは趣味じゃありませんです」 「じゃ、誰が着るんです?」 「さやっち」 「マジ?」 「マジです」 意味がわからない。一体メイド服なんか着ることに、何の深い理由があるのか。 「キャプテン・ファンタスティックは生まれたばかりのチームです。人集めもしなくちゃです。ですのでさやっち、今からコレ着て勧誘に出向くです」 「そ、そんなん着なくてもいいじゃないですか!」 「んっふっふ、こういうのはかなーり注目集まるですよ。男性中心にさやっちのファンを増やしてくのも海晴の野望です」 どこのアイドルプロデュースだ。ちなみにそういう破廉恥な行為も、さやパパの髪の減少に直結してしまう。 「人助け、関係無いじゃないですかぁ!」 「男の子の性の目覚めを助けるです、エロ同人みたいにっ」 キャプテン・ファンタスティック 募集要項 適正のある異能者であること 女性であること 曲芸飛行・災害救助に高い志を持つ者 私たちと一緒にお空、お散歩しませんか? ご主人様♥ ――チームリーダー さやっち☆より 終わり トップに戻る 作品保管庫に戻る
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僕とロボコのキャラクターを記載。週刊少年ジャンプ掲載だよ! メインキャラ 平凡人(11) 小学生5年目の11歳(初登場時は10歳だ)。タイラボンドと読む。きっと命名した親がジェームズ・ボンドのファンなんだろう。 のび太みたいなポジション。誕生日は8月15日どぅるあ!2000年代生まれだ。 8歳のとき山口県からの転校生で、この頃からガチゴリラとモツオやマドカと付き合いだ。 当時のガチゴリラとモツオは今とは考えられないほど捻くれ者な粗暴もんだった。 そんななかで転校で友達がロクにできなかったボンドは進んで友達をつくろうと意気込む。 ボンドは勘違いか知らんが、ガチゴリラらがジャンプを読んでいるなか興奮しながら語りひかれガチゴリラの悪い噂も信じず取り繕うとしなんやかんや今のガチゴリラとモツオが完成したよ。 さて皆がOMを保有しているのに家が貧乏だから買ってもらえずにいた。 しかしロボコが来て何もかもが変わった。アラフォートに目がなく3年生のとき図工の宿題でアラフォート描いたらしい。 昔飼っていた金魚の名はルマンド。お菓子大好きなんだろう。 お菓子好きかい?と尋ねると、うん大好きさ!って応答するだろう。 ついに誕生日を迎え誕生会を開催、11歳になったためガチゴリラとモツオと同年齢になった。 ジャンプ読者あ!である。ボンドにとってはジャンプがルーティンだ。 合併号の翌週、ボンドはポンコツになる。合併号が続くと元元気なくなり酷い時ズボンを履き忘れるなど腑抜ける。 ズボンの履き忘れ、最悪はパンツの履き忘れもある。そのたびガチゴリラとモツオがボンドの名誉をたもつため連携してズボンなどを履かせておる。時折ロボコも協力に参戦する。こりゃ合併号ボケだ。 先生方にはちゃんと休んでほしいが、この漫画作者みたいに酒飲んで寝るだけなのも考えものとボンドは作者に言わせており、自虐的なセリフよん。ガチゴリラと同じくテスト返しの日は徳が低くなってしまう。 ガチムチメイドロボ・ロボコ 平家のガチ太いオーダーメイドロボット(?)、一応OM。ああかかあの手違いでメイコの代わりに来たメイドロボ。ヒザからノボリ旗が出てくる。敬語がヘタクソ。プログラム通りにしかできないロボットのメイコと比べロボットより人間らしく人間よりも人間らしいロボットでトラックより頑丈。侵入者に容赦なかったりボンド以外が触ろうとすると殴ることがある。ボンドの家に来たガチゴリラとモツオに紹介すると『そんなのOMなわけねーじゃん‼︎』だの『どっかの国のパチモンだろ⁉︎』だの言われたい放題だが、それに「ロボコは誰が鬼殺の剣だ‼︎」などと聞き違えで興奮気味だ。シュークリームをもっと美味しくしろと命令されれば美味しくな〜れといいながら忍術の手さばき、馬・虎・憤と構えシュークリームが爆発した。生物に攻撃できないメイコに対して攻撃でき、ビームが発射できるぞ。それが功を奏しメイコにできることができないなどと罵っていたガチゴリラとムツオに感激され見直される。パンツはツェリードニヒ。ゴハンおフロ新しい概念?汗のかきかたが呪術廻戦。おさげを回して空を飛べZ戦士の降り方。皆からの評価は高い。腕のロボコボタンを押すと右おさげから ほかほかファミチキが出て来る。ボンドがファミチキを美味しそうに食べているとガチゴリラから俺も欲しいと言われたらニボシを与えた。どんだけキライなんだ。 自己紹介するときはいつもスカートを持ち上げパンチラして夜凪景や西野つかさなどを名乗るんだ。 夏、ロボコはエネルギーを使いすぎると痩せる。体が貧相になるため膝から旗を出す技ができなくなり弱体化する。 この痩ロボコは肉を食ったら戻るという。しかも水着姿は腹にボタンと押すなの文字がある。兵器という仇名があったらしい、言われるのを嫌うぞい。 モツオんちにボンドとともに招待されメイコがつくったリコッタチーズのカナッペとワカサギのエスカベージュという料理を出され聞けば横文字料理名が難しすぎてNowa Loading思考停止するほど情報処理能力主義弱い。 ロボコの手料理も食べてみたいというガチゴリラの何気ない一言から料理を志すようになりボンドの自宅で様々な料理をつくって鍋を被るわ痩せるわ、できたのがドチャクソバグりまんま。それはカレーだった。カレーを食べようとしてガチゴリラとムツオらが遊びに来て食べたら服がはだけた。商店街へ歌いながら、あ〜忘〜れな〜い〜よ〜♪君〜がく〜れた〜♪あの〜♪その〜♪えっと〜♪アレ〜♪ほら〜♪あれでしょ〜?♪覚えて〜るよ〜♪商店街にたくさん知り合いがいる。カナッペなど子供達にもなつかれ、腕を外して顔に当て死柄木弔のモノマネを披露。ボンドの誕生日プレゼントを買おうと商店街にある自転車屋にいく、ボンドは尾行して自身が自転車ほしいことを呟いたことを思い出し察しがつき誕生日プレゼント自転車と睨んだが誕生日にロボコがプレゼントは自転車は自転車でも斜め上をいくカスタム自転車だった。そのためにロボコはドミオピッツアでアルバイトして資金を貯めていた。たまたま出会ったドミオ店長に次月のシフト希望出せと言われるが、目標資金が貯まったからシフト少し減らすようにした。ロボコは店長をドミオと呼び捨てしている。ロボコはコンセントから充電する。バミューダツインテールズとバミューダビューティーズの試合ではルールがわからず、ガチゴリラとモツオが差し入れしたハイキューを読みルールを把握し叶歌になりきる。バミューダツインテールズを勝利に導いた。叶歌になりきったまま勢い余って日本代表合宿に参加。復帰したメンバーからは「誰⁉︎」 気を使う程度の性格だが、それが災いして太る。機械なのに。チーズケーキで痩せたよん。痩せると弱体化するぞ。大量のエネルギーを消費すると痩せ、その姿は他のOMと変わらぬ姿だが弱体化する。ツイッターの画は最愛のOMロボコだ。誕生日は1月3日、生まれ年は2000年代だあ!押すなとかかれたヘソのボタンがある。押すとロボコが起き上がり60秒でタイムスリップすることを告げ膝60秒以内に吸い込みタイムスリップする。 サブキャラ ガチゴリラ(11) ジャイアンみたいなポジション。見かけは意地悪だが変に根は優しい。誕生日は5月5日、生まれ年は2000年代だ。 ボンドの家に行くとロボコに頭を掴まれ宙吊りされ、ボンドのせい(実際に手を下したのはロボコ)でひどい目にあったと怒る。モツオも もう仲良くしてやんねーぞと怒るが、これにガチゴリラは 自らがさびしいと、『いや仲良くはしよーぜ』といい、ボンドとは決して絶交しない。 ロボコたちと山へ行った途中、日本海上空で落ちたことがある。しかし無事だ、これでタフであることが判明だ。 暴力は嫌いらしい、戦いを挑んできた相手はすぐ壊れちゃうから、力加減が難しいらしい。そして暴力をすると自責の念にかられ落ち込んでしまう。すぐ立ち直るが。 9歳のときボンドが転校してきた当時は一万人以上殺しているなどと噂されていたほどワル。悪童という肩書きも付いていたなど今とは考えられないほど捻くれ者だった。悪童というわりにボンドの大事な帽子を取り上げてもすぐ返したりするあたり根から悪いやつではない。 実は中学生を退治するほど強かったので頼られていた一方、強すぎるゆえに頼ってきたやつらは日常的な付き合いある友達でなく外でボディーガードか用心棒的な扱いされたことを知ったガチゴリラは友達いらねぇ状態に陥ったんだ。 ワルの性格はボンドと付き合うことで全て変化し、今ではワルに見えるがイイヤツみたいな感じになったんよ。 ボンドと同じくテスト返しの日は徳が低くなってしまう。 典型的な金持ち金尾モツオ(11) スネ夫みたいなポジション。ガチゴリラと同じく見かけ意地悪だが変に根は優しい。誕生日は6月2日、生まれ年は2000年代。 ガチゴリラとともにボンドの家に来ると『手ぶらじゃお邪魔しちゃ失礼だ』とシュークリームを持参だ。バミュ4の1人。 9歳のときボンドが転校してくるまでは七光つつ裏社会を牛耳る闇ブローカーなどと噂れていたんだ。ボンドの大事な帽子を取り上げてもすぐ返したりするあたり根から悪いやつではない。 ボンドと付き合うことで全て変化し見かけはワルだがイイヤツみたいな感じになってんよ。つまりガチゴリらとともにボンドと出会わなかったら彼らは今頃世紀末だったんだろう。 タレントはモテ杉シュン ボンドクラスメイターだが、ボンドとの接し方わからないぞい。 中田 頭髪が斜め上にギザギザなデコ広っ! メイコを学校に持ち出す。 中村 お名前のみ。ショートカットのメイコを学校に持ち出す。 小野 お名前のみ。茶色っぽい髪で後ろ縛りなメガネなメイコを学校へ持ち出す。 ネイチャーライター芹澤岳(20) セリザワガク、OMが活躍する現代文明を忌避して山!愛煙家!詩人! 1年の半分以上を山で暮らす。山に魅せら山に籠り山を下り執筆し また山へ戻る。 早朝5時梅雨明けの川へと下る朝露を全身に浴びた草花の先端が光り輝いていた。 ふと上流に目をやると鮮やかな檸檬イエローが見えた。 キセキレイだ。私に気づき飛び去ってしまった。朝の水浴びな邪魔をしてしまったのだろうか。 現在私がいるこの場所は近くに林道はおろか登山道すらなく自らの足で丸2日かけようやく辿りー着くことができる秘境中の秘境だ。 巷で話題のAIだのOMだのの作り物ではなく本物だけが ここにある。 正に私だけの聖域(サンクチュアリィ) そこへ東京から30分で来たロボコたちに麓から2日かかった自身は驚愕した。 無精髭な見た目は50〜60代だけど、これでも20歳というから驚きよ!あと自家製で農園も営んでいるらしい。 もともとサバイバルの知識も豊富にあり、再登場時はボンドたちにキャンプをレクチャーしたりもするから頼もしい。 熊八とも仲良くなり、今じゃちょっとのことでは動じなくなる。 キャンプをレクチャーした縁で平家とはボンドかロボコを介して知り合いの仲となっていて、稀に平家へ農園の作物を贈ったりするぞ。 ちなみにこのときのロボコは映画館で約ネバ見た影響から被害妄想に陥っていて、芹澤岳と電話する平かかあの話を聞いていて食われるんじゃないかと思い込み始めていたんだな。 オバケ岩魚 ロボコに捕まった巨大な岩魚だあ! 熊の熊八 登場から凶暴な熊だ。3m近い体長に500kgを超えるバケモノ熊。 もとは優しい熊、ロボコ砲で優し熊に戻ったあ! ライオン型ロボットニョンタ ロボコが拾ってきたデフォルメライオンだ。チクワがたぶん好物。 もともと4匹猫とともに ama Zone.co.jpの箱に入れられ捨てられていた。 通りがかりの女どもに発見されるが1匹変なのが混ざっているという理由で箱から出され、箱に残った猫たちは箱ごと持っていかれて置いていかれた。酷え女どもだ。そのまま車に猛獣に食われて死ぬことを祈るよ。 あの偽善な女どもが死んだことということにしてロボコに拾われる。ロボコはボンドを説得するも最初は難色を示していたボンドもカカァが飼うことを承諾したことやロボコに面倒見るよう言い承諾し平家で飼われることになった。 ニョンタにはチクワが出されることになったが、部屋に出たムカデにビームを放つのを見て自分もヤられるのではと思いロボコに対して恐れと敵意を持つようになる。 ロボコはロボコで慣れようとして懐いていると勘違いしたまま日々を過ごした。ボンドとは仲良くなったがロボコに対しての敵意は相変わらずだった。 屋根を歩いていたらチンピラ猫たちに絡まれロボコが来たぞ。 ロボコはボス猫マカロンがけしかけた猫たちを見て懐かれていると勘違いし猫に噛まれても楽しそう。 それを見たマカロンは唖然としたのち、あんな飼い主を従えるやつと勘違いしてボスの証であるセミの抜け殻を託されたニョンタはボスの座を譲られる。 新たにチンピラ猫のボスになってロボコとともにチンピラ猫たちとは仲良くなった。 滅多に来ないモテ杉シュ〜ン 文武両道の子役タレントだ。ドラマで忙しくて学校へ滅多に来ないから留年しまくり。 少年ジャンプを知らず、おやつも認可制で牛乳とフルーツしか認可されないようだ。 そのためアルフォートを見たときあまりの精巧さに感動していたよ。 ボンドたちに連れ出されガチゴリラたちと釣りを楽しむ。今まで学校に行ってないため友達もできず孤立つづけていたので吹っ切れる。 お見送りの縁でドラマに友情出演したあ! サッカーですり傷があったくらいで皆から心配されゴリマッチョな教師にすらタンクトップ着て休みなさいと言われてしまう。 テレパシスト三船千鶴(11) なぜか知らんが心を読める程度の能力を有す。 初登場は転校生というやつだが、これまで外見で良いフリをし内面でイヤそうにするにウンザリして人間不信だった。 だが、バミューダ小学校に転入時からボンドたちの心純粋さに拍子抜けした。 さらにロボコから幻見せられロボコに意識するようなたあ! ボス猫マカロン チンピラ猫たちをまとめるボス。 飼い主のロボコに猫たちをけしかけたがもろともしなかったので唖然とし、今やニョンタにボスの座を譲っている。 マフィア チチデカーノ一家 見習 マルコ 見習いなのに今日マフィアから足を洗うつもりだったが裏切り者として追われてアメリカの東海岸にある倉庫へ追い込まれる。コンテナの陰にてよ、最愛のキャサリンが映った写真をロケットに入れて持ち歩いている。命の危機に瀕しているとき取り出して思い出すのはキャサリンと焦がしたミートパイ。不安なとき相談するとは思う。しかしそこへロボコが配達に来たんだ。ドミオピザのアルバイトをしていたロボコは勘違いでピザを届けに来てしまう。2丁目の金尾さんと感違いしているがマルコは日本語がわからずわからずが感違いしていることだけはわかった。ロボコは止まずドミオピッツアのL寸セットとナゲットを差し出される。マフィアたちが撃った銃弾が当たり倒れるがなんとも。しつこく銃弾を浴びせてくるマフィアたちにキレてビームを撃ちクレーンのワイヤーを切って砂が落ち一網打尽。ロボコは歯磨けロボコと殴り書きしたクーポンを渡され立ち去っていく。 ドミオピザ店長ドミ夫 ドミオピザのオーナーですが無精ヒゲ。 雇っているロボコに地図は全部頭に入っていますと言われ期待していたがとんでもなく方向音痴だと知る。それでピザがこねぇとクレームが入ったので怒鳴り散らす。 俺のピッツア冷ましたら承知しない30分以内に届けなかったら そのピッツア買い取りだからなと遠回しに減給宣言だ。しかーしロボコがあちこち寄り道したおかげでISISなど世界中から注文が入ったようだ。結果的にロボコは減給を免れた。 ちなみに今回ロボコが配達しようとしていた金尾さんとはモツオんち。ロボコからはドミオと呼び捨てされている。 実は20歳ということが判明、20歳までどんな経緯で店長になったのか不明だぜ。 プロクライマー山登杉雄 日本国内某山岳1600m地点で遭難、足を怪我して回復せず10日もテント篭る。 ピッツアを感違いして宅配ロボコに麓まで連れていかれ救われる。 モツオダディ モツオのパパ上。ヒゲと蝶ネクタイがでかい!親から理想を押し付けられて来たから息子モツオにも同じ仕打ちをする亭主関白。つまり厳しいパパ。 金尾家は代々新し物好きでメイコを捨てカッコイイという理由で単眼OMに置きかえようと考えている。 息子を もともと海外の小学校へ通わせる予定だったが、親しんだ学友と離れたくない一心で全国模試一位を取る約束で仕方なくバミューダ小学校に通わせている。しかし小学校を卒業してから海外の中学校。 最初からバミューダ小学校に通わせなければモツオもすんなり海外の小学校へ通わせることができただろう。そうしなかったのはボンドとガチゴリラとは幼稚園や保育園から一緒だったせいか、気が変わったのか、それとも先代に言われてから心を鬼にしてやったことなのか、いずれにせよコイツが息子の意思を尊重しないバカ親であることに変わりない。とはいえ別に憎くてやっているわけでなくコイツもまた親から同じことをやられたので一概にバカともいえぬが。で、ボンドとガチゴリラと遊びに行く約束していたモツオに遊びに行くならこれを終えてからにしなさいと追加で課題を押しつける。まだ習っていない約分、人工衛星の理論軌道の方程式を押しつける。しかしまだ終わっていないのに出て行った息子に怒りを覚え部屋に行くと部屋中に方程式が書いてあり約分を成し遂げたことに驚きを隠せなかった。 妙々寺トゥカサ バミュ4の1人。菅田将暉が来たかと思われいた。妙々寺財閥の御曹司。たびたびロボコに自らのものにしよう口説くロボコに断られたときの一言は牧野。 ルイ花技 バミュ4の1人。たぶん芸名か外国人。妙々寺と同じくロボコをものにしよう口説く。 西キャド バミュ4の1人。和服。 ジャンプ編集部 入社4年目 2年目⇒合併号(しかしよく2年目とも呼ばれる) 前歯が出ているぜ。ブラックな少年ジャンプ編集部の環境には動じない様子。ジャンプ編集部の内情に詳しくボンドたちに解説してくれっぞい! 本名は不明だが、当初は1年目から仕事2年目くらい仕事ができたので2年目というニックネームで呼ばれていたんだ、当人も気にしないらしいよ!4年目の2年目です。持ち込みの予約を受け どんな才能に会えるか楽しみながら出陣、1階打ち合わせブースに彼らを通した。 そこに居たのはボンドとロボコだった。 最初はOMのロボコが付き添いでボンドが持ち込みをしたと思い込んでいたが実際は逆でロボコが持ち込みを志望したのだ。実はロボコ、漫画を描いていた。 しかし内容は丸パクリだらけで、僕のヒーローアカデミアを模した僕の緋色のマカデミア(通称ヒロアカ)やアンデットアンラックを模したアンダッテアンダッテを見せた。ボンドはこれらをクソ漫画と称した。 2年目は持ち込まれた作品をビュンッと早く読むことができ、一流の編集者の読むスピード。だがこれでも遅いほうで上の連中は早すぎてもはや読まないらしい。 未来の少年ジャンプ編集部の編集者たちは菊瀬編集ができると言われた読まずに判定できる能力が備わっていた。そして率直な感想は面白いという。 ロボコは合計2作品を持ち込んでいたがいずれも面白いと賞賛し、漫画史がうごくぞ、賞レベルじゃないかもな連載会議に回してみるか?とうとうロボコに先生と付けて編集長へのアイサツも含め編集部のある4階へ誘おうとする。 しかし腑に落ちないボンドはロボコのジャンプへの想いはこんなものなのかと高ぶる感情ながら主張。 それを言われたロボコは無言になりボンドが先に帰ると言い出す。そしてロボコ突然の告白。丸パクリを涙ながら自白したロボコに処分を頼まれると自身の名に変えて手塚賞に出すことの思いつく。 なお漫画についてロボコはルリに弟子入りした。 手塚賞・赤塚賞 受賞記念館パーティにてロボコたちの前に現れるが、それまでは盗作を理由に地下施設で強制労働させられていたが脱獄したらしい。 地下強制労働はロボコの描いた漫画を自身名義で投稿したことが理由。ロボコの描いた漫画自体がパクリだったためロボコに代わりとばっちりを受けた形なのだろう。脱走した元2年目の胸には5・6と書いた焼き印がある。 尚、強制労働でも作家との打ち合わせ出入りる。 気さくな一方ゲスいの二面性がある。 副編集長 斎藤 見かけはゴリラだが四稿の編集者だよ。 副編ながら喋れないのがたまにキズ。 編集長 中野 編集部最強。気前が良くやたらとお土産をくれることで有名なんだ。 編集者は自分のことしか考えないクズばかりだからね、その点 編集長はお土産くれるしジャケットも着てるし挨拶もできる編集者とは思えない素晴らしいお方なんだ。 だが、マガジンなどジャンプでない雑誌のスパイには容赦がなく、そんなときは服が破け巨大化してスパイを掴みメイク・ザ・ジャンプで触れたものをジャンプに変えてしまうよ。 マガジンバンザイの間賀 いつものように打ち合わせへ向かうといい出ていこうとして、マガジンを持っていたがために、スパイだと編集長に見抜かれてメイク・ザ・ジャンプでジャンプにされてしまった。 最新鋭の現代アーティスト ミルク藤沢 日頃から右左みても同じようなものばっかつまらん。 一見目を惹く作品も奇をてらうだけの何なメッセージ性もない駄作に過ぎない、 このままではアートはダメになってしまう。 そんなことを考えていたら家に置く場所がなく作品を泣く泣くゴミ捨て場へもっていくロボコ、それを慰めしボンド! そのなかの幸せ棚〜をみて感銘を受け熱く語るん。 鬼 肝試しにいた妖怪だ。 謎の博士 Dr.モッコス 典型的な悪の博士だ、片目にレンだな。ロボコに因縁あってカニオをケシかけるが瞬殺、リベンジにカニオを改良しては瞬殺だ。だがいつもやられてるバカではない。ロボコを研究していたのだ。弱体化することを知り弱体化を待っていた。 そして河川敷にいた弱体化したロボコへカニオで攻撃をしかけるもガチゴリラの乱入で倒されてしまう。つづいて平かかあにカニオを仕留められてオロオロするんだ。実は数え年で20歳だったことが判明した。しかも同窓会当時はまだ19歳だから飲酒断っていたん。 カニ型ロボット カニオ イカツイカニ型ロボットだ。カニーしか言えぬ。モッコスとともにロボコへリベンジ挑むが頭を残して埋葬、瞬殺だった。 あれからモッコスに改良され、右のハサミを1.5倍にすることによりパワーはもちろん特殊な体重移動でスピードもアップし更に装甲の強化を施しこれにより耐久力及び攻撃力が・・・商店街でロボコを見つけるも瞬殺される。 リベンジするためモッコスに改良してもらうが やはり瞬殺だ。 モッコスの命令で弱体化したロボコへ攻撃をしかけるがガチゴリラの乱入でぶっ飛ばされ、のちに合流した平かかあに仕留められ解体され夕飯のかに玉になってしまう。ちなみにロボコはカニ玉を食べて元に戻ったらしい。 戦闘用ロボット アーマード武者→完全戦闘ロボット アーマード武者(改) イカツイソード。ロボコにやられアーマード武者(改)としてパワーアップしたあ! 河川敷で弱体化したロボコを見つけカニオをぶっ飛ばしたガチゴリラを倒しリベンジマッチを試みるも平かかあが乱入して平かかあを攻撃しようと試みるも知らぬ間に装備を解体され失意に。 破壊兵器B・B イカツイ、モスコみたい。 漫画家・尾田栄一郎 自画像が魚の漫画家。 1997年の連載開始から2020年まで23年間、一睡もしていないらしく、ここにきてメチャクチャ眠いらしい。いや待て!この世界の時系列は20xx年の近未来でしょ? とにかく多忙なので来れるかどうか5分5分らしいが 手塚賞・赤塚賞受賞記念パーティのためにジェット機で駆けつけたんだ。 覇気をまとい半端者が近づくと失神させる程度の能力を有するんだ。 強い意志と熱意で漫画家志望のルリは平気だったが、パクり漫画を描く半端もんのロボコは漫画に熱意がなかったか失神・ショートしたんだ。 先年度覇者 牛食い小僧 牛太郎 先大会の覇者!265センチ200グラム 1日で牛を一頭食う!ゴツいパンパン。ズシーン ズシーン でっけー! なんで上裸なんだー! スペース・ストマック ギガント クロダ 痩せの大食いの代名詞!7度目の浪人生活を満喫中! スタスタ 勉強しろー!ギガントは 隣のやつだろー! 相撲は強いんだよ 第69代横綱 赤青乳 角界から まさかの参戦!202センチ215キロ! ドスドス お相撲さんだー!でっけー! 解説 犬近(48) バレー練習試合や食いしん坊バトルクラブで解説を務める。 メイドロボ・メイコ(OM) 一家に一台は必ずあるというオーダーメイドロボット。通称はOM。 ボンドの家は貧乏で金銭に余裕がなく代わりに来たのがロボコ。 心はプログラミングされているから完全にロボットだ。 そのため御主人に命令されれば、基本的にどんなこともやるが、このオーダーメイドは悪用防止で暴力行為はできず無理に命令すると「生命を奪う行為はできません活動を停止します。」とフリーズしちゃう。蜂など危険生物に襲われても蜂を倒すことができない。 シュークリームをもっと美味しくしろと命令すれば「美味しくな〜れ萌萌キュン」などと呪文を唱えるぞ。それで美味しくなるかどうかは食べる人の気分次第。メイコは様々な種類があって顔や髪型が異なるんだ。ガチゴリラのOMは未登場だが、モツオとOMに同行していることからかモツオと兼用か。いや定かではない。ともかく平和主義なようだ。カスタム可能でカスタムパーツが売っているらしい。 円ちゅわ〜〜ん(11) これが本名かは定かではない。でも円(まどか)には間違いない。やっぱり出て来たしずかポジション。誕生日は7月7日だ。生まれ2000年代。 ツイッターをやっていてママというやつが管理している。 ボードゲーム(ボドゲ)が強くムサい勝負師の顔になる。変顔になることは知っているが、なるときの自覚はない。 ボドゲの女王・マッドという異名で畏れられている。 9歳の時、ネット囲碁・将棋・チェス等 あらゆるボードゲームでレーティングトップを独占し、無敗のまま姿を消したネットボドゲ界 伝説のボードゲーマー。 らしい。様々なシュチュエーションで顔変する。全部色恋に繋げるという悪い癖の典型的な女だ。 たまたまボンドの家に来てロボコの手料理を食べて服が弾けるかと誰もが予想したが、あの海原雄山みたいな顔のリアクションでおわる。 今では顔芸のエキスパートとして様々なる顔が拝めるぞ。 円マザー 56話登場な今頃初登場! 勝負師顔になる円を止めるとさる。 モツオんちメイコ モツオにほぼ従順なOM。世界中の料理がほとんど作れる。ある程度の感情があるらしいよ?モツオの付き人役をするOM以外、モツオの秘密部屋には休止中のOMが複数ある。 バイオレンス・ロボミ ロボコとは兄弟だがロボコとは似ても似つかない。 ロボコが唯一恐れるバイオレンスロボットだ。 ロボコの態度に厳しくあたるバイオレンスだ。 抑圧が大好きなバイオレンスロボットだ。 ロボコが返品されまくったことであえて厳しくしているバイオレンスロボミ。 なかなか出て来ないから使いづらいんだろう。 平なかかあ 劣化タマコ。家事でもいつも包丁を持ち歩いている。ボンドがエロを感づくと容赦しない危険物。モチーフは山姥。 ロボコはボンドから調理が難しいとされるワカサギのエスカベージュを出題されると独自解釈を加えた一品、若作りの下着ベージュ。ボンドにいわせたら今年一いらない情報だった。この歳になるとあまり派手なのはね。今日の色は銀。 ママさんバレーとかいうバレーチームのメンバーらしい、包丁を持ち歩き戦いに長けているんだぜ。 黒魔術の浦原アカネ ツンデレのデレ強めの肉になる予定らしいよん。なにかとガチゴリラに惚れ込んでしまい、ブラピにしか見えなくなってきた。 雰囲気がルリとそっくりだ。だからかガチゴリラをブラピと錯覚するな? 実は黒魔術に嵌っていて、交通事故で一度幽体離脱したガチゴリラを蘇生した。その過程でキスをすることになっていた。今キスをしようとしたんだが、ボンド乱入でかなわず、愛するひとのキスでないとダメなどとうろたえるが蘇生した。そうです!ガチゴリラの愛するひとはボンドだ! 以降、ボンドとガチゴリラは互いに意識し合うモジモジ仲になったっぽい。 サブキャラin我知家 ガチゴリラの自宅。動物病院を営む。 ここでガチゴリラの本名が我知ゴリラと判明した。 ゴリジ(7) ほぼガチゴリラ ゴリスケ(2) 赤ちゃんの準ゴリラ ルミ(5) 準ガチゴリラ ルリ(10) ガチゴリラと似ていない。当たり前か。力が強く興奮すると相手を生き埋めにする。ボンドに好意がありボンドはルリビジョンで長身に補正される。 漫画家志望でロボコとは師弟関係にあり、いつしかロボコに君付けして呼ぶようになたあ! ガチルコ 医者。がちかかあ、ガチゴリラたちを育てる。ガチゴリラやゴリスケやゴリジと似ていないがルミとルリは似ている。平かかあから馴れ馴れしくルッコらと呼ばれるが呼ばれたくないようだな。 OM那須さん(医療用) かかあが設定イジったら変になっちゃってやたら好戦的に。 昼過ぎからメンテに出す予定だったが昼過ぎから予約のみで対応するしかない。 タリー ミリーが連れてきた戦闘力高い系ロボット。 だが、ロボコのメチャメチャな戦い方に圧倒だあ! 柴田さん たぬき型ロボットなんだ!瀕死タリーを運ぶ程度の腕力を持つよ。アイボかな? 軍用ロボミリー ロボ子、軍用ロボとしてのコーハイ。 ロボコやメイコなどとは異なる軍事用ロボット。 当時ロボコに次ぐナンバー2の実力だったが、今はもっと強くなっている。 他 モブ 夜見回り コバヤシ ボンドたちがいるクラスを受け持つ担任教諭だよ。 生徒の忘れ物が多いから夜見回りしていたという。 みんなからケンコバと呼ばれているよ。 実は十年くらい昔は芹沢たちトゥエンティーズ(20歳の集)の担任だったことが判明。 我隠紗天主 オヤッさん ロボコが弟子入りしてきたとき、本来なら1週間だけの修行なんざ許しちゃいなかったが、角刈りしてまで頼んできたので受け入れたあ! 我隠紗見習いサブ 見習い店員ながらロボコにレクチャーしたよ。 利口で小さなカナっぺ(5) 近所に住むロボコの友達らしいよ。 ボンドにメイコの真似してみればと言われメイコのリコッタチーズのカナッペとか意外と簡単そうだと勧められフレンチと解釈したロボコはそこにアレンジを加え連れて来た近所のガキ。まだ年長なのに7の段をマスターしている。バミューダツインテールズとバミューダビューティーズの体育館使用権をかけたバレー練習試合や食いしん坊バトルクラブで犬近とともに饒舌なアナウンスでとりしきり実況を務める。 原作・作画担当 サイテー サイコーかよ サイテーの友人 ユージン 金髪?誘っておいて特に何もしない。 なんともワル不良たち 1話でバイクに乗って来たロボコに絡むが瞬殺される。それから更生し今ではロボコの舎弟に成り下がり通り毎日街のごみ拾いしている。それだけでなくロボコは不良達の職を斡旋したりし1人はバイク屋もう1人はラーメン屋でバイトしていていつか自分の店を持つことが夢らしいが、対してロボコは反応が薄かった。 ジュニアチームの中田 イガイガ頭の少年。モテ杉相手にサッカー対戦。 中田(商店街) ロボコと知り合い。明るい時間帯から居酒屋テラス席で酒を飲む。いつものようにロボコを誘うが予定があるからと断られる。中田は手前の黒髪坊主の方。奥の白髪は知らん。 小学生にして超高校級の犬近 ドレーク ドッグスのエース。 裸体の太っちょ 茂木九州男 全国での再戦を誓ったガチゴリラのライバル。 車椅子の少年 ガチゴリラがホームラン打ったら手術を受けると約束した少年 プロポーズしようとする近所のにいちゃん ガチゴリラの近所にいるホームラン打ったらプロポーズするって言っていたやつよ。 喫茶店の息子 茶屋純 ボンドクラスメイト。近くにオサレなカフェが出来て客を取られ焦りTカップの着ぐるみ着て客寄せをするなど苦労に絶えなかった。 喫茶店のマスター 純のパパ上。純喫茶 純受話を切り盛りするの。 ネタバレ餓鬼 泣いていたのでボンドらが理由を聞けば、ONE PIECEのネタバレをしてボンドを精神的なノックアウト。 6つ子な?陸野兄弟 一郎、二郎、三郎、四郎、五郎・・・ 巨大な6番目は女、名は紅という。 それぞれ額へ生まれた順の番号が割り振られている。 ルミ(5)と同じ保育園に通う5歳児、昼寝はしないわピーマンは残すわで非道の限りを尽くす。非道とは? 帽子は保育園でも被り続けているぞ。 雪降りしきる冬、空き地をかけて雪合戦したあ! 春田(15) 君の雑炊が食べたい出演。シュンそっくり! 映画監督 黒沢サラエヴォ 初登場、君の雑炊が食べたいを仕切る監督。やたらこだわりクセが強めよ! 未来の世界、赤ちゃんの名付けは個性的だなー 漫画家・雲母キララ 推し鋸の原作者だ。ボサボサなおっさま。雲母キララは本名らしい。ルコをアシスタントに雇うん。 ロボコもアシスタントにしたが、ベタが下手だよん。 出来上がった原稿を見て納得いかず引きちぎって描き直すタイパラネタを! キララの担当す2年目がやってきてロボコが足止めをかって出たんだ。 2年目はボコボコロボコにされても怒ろうにも面白い原稿読んだら忘れたらしく帰ったよん。 実は20歳らしい。 Gペンの宇津井 連載枠が少なく、なぜかいつでも雲母の命を狙う。 雲母も手馴れたものでなかなか殺させてくれぬよう。 チーフアシ芦田 常人的なメガネ。 中村のおばちゃん パーマ。ロボコと知り合い。 限りなく犬に近いおっさんこと犬近 見た目が犬そのものなので犬近。バレーチームなバミューダツインテールズとバミューダビューティーズが1つだったことを知っている。解説を務めるが語尾がワン。 ゴースト女・レイコ 泣き誘いしてロボコを地獄へ連れて行こうとするが四国と感違いしたロボコは話にならないとボンドを襲おうとするがロボコにチョップで止められロボコに四国に連れていかれるが途中ロボコがファミチキを購入している間に逃げ出し戻り7話の終わりにはボンドの後ろにいたんだ。ロボコが化粧したら明るくなってギャルになった。 能美兄弟 金髪と黒髪の2種類いる。金髪の方はビュティをベースにした笑い方や語尾る。性格は偉そう。バミューダビューティーズのメンバー。 能美姉妹と書かれているが兄弟と同じだから置換しよう。バミューダツインテールズと対戦するとき相手が欠員でOMと子供で補填したが、こちらも欠員からかOMを用意して対戦。推されていたからOM出力を緊急時用まで上げた。 サーブがハイパワーになるが、当たっても死にはしないらしい。試合に負けるが和解したぞ。根上。実は共に20歳だと!? バレー大会の審判 ラテン系っぽい顔だ。バミューダツインテールズとバミューダビューティーズの体育館使用権をかけた試合で審判を務めるフリーダ。バンダナと胸にグーパンの絵が!ゲジゲジ眉毛の上に最愛のディエゴなんかいない。 「漫画の尺都合で25P先取の1セットマッチ!作者がルールをよくわかっていないのでローテーションとかは適当とする。 勝利チームは先1年間の体育館使用権を獲得」というルールの確認を伝える。 ちなみに監督もいないためボンドが監督代理を務めるぜ。ベンチメンバーはOMの那須。 ロボコはバレーのルールがわからずガチゴリラとモツオが差し入れたハイキューを見てルールを把握した。 妖怪 笛吹かせババア リコーダーを持ち歩いていて、ドを吹けないと取り憑くという。 ロボコに取り憑こうとしたが、膝に封印された。 なおロボコは冥界に行き何故か笛が上達したよ。 佐倉(15) 準パクノダ。なまにくだろう。君の雑炊を食べたい出演だ。 ベタ踏み坂47 絶対エース 鳥島ミユウ(15) 別名ロン毛のミユミユ 君の雑炊を食べたいにも出演するなまにく。なまにくーたいがネームス。 オフの時は鳥島と書いた名札付きジャージに膝と書いたシャツ、ズボンはまくりでダラダラすがたになり1日ゲームとか。 丸一日の休みが2ヶ月ぶりぶり推しの新刊が出てると知り買いに行こうとするが化粧や着替えが面倒で休みの日までちゃんとしたくない! マネージャーから週刊紙の記者が嗅ぎ回っているとメッセージが来たのだが、考えたらこのオフ姿でサンダルに足入れ街を歩くことにした。 今まではみんなが振り向くアイドルだったがオフのすがただとまるで別物のように扱われた。 だが困ったことに誰も自分がアイドルであることに気づかないからか、いつも行く店な店員の対応が素っ気なかったり自分のファンだろう編集者の2年目に当たればこっぴどく叱られオンのときと違った対応をされ戸惑いれたんだ。特に2年目の素性がわかり2年目の二面性に幻滅。オンとオフでこうも差があると思い知ったあ! そんなとき手を差し伸べたのがボンドだった。 ボンドは自分がアイドルだと知らないのにかなり優しかったようだな? マネージャー山根 メガネのポニテ。 1865年のキャラクター うっかりロボコのヘソを押してしまいタイムスリップボンド、ロボコの先祖を探すためヘソを突けば帰れると思ったボンドは町人のヘソを次々と突きまくり、とうとうお尋ね者になってしまった。 現代に帰れたボンド。もう少しでモツオはタイムマシンを完成させるところ、既に理論上は可能なレベルらしい。 ガチゴリラの先祖・マジゴリラ 1865年(慶応元年)キャラクター。 山賊をしているんだ。ガチゴリラの先祖ということもあり根は優しい。 なぜか遠く未来のドクターストーンの内容知っているんだ。 ボンドが現代に戻った際、一緒に付いてきてしまい、現代にてガチゴリラと併存したことでガチゴリラは消失した。 ロボコ気にも止めず個性が発動したと思っていたらしい。 マジゴリラはガチゴリラの先世なので両者が併存したことで過去改変(タイムパラドックス)を引き起こしたためだ。 しかしマジゴリラを過去に返したらガチゴリラはエァああああ!復活した。 モツオの先祖・モツノ進 1865年(慶応元年)キャラクター。名家の子息だが、モツオの先祖ということもあり根は優しい。 ルリの先祖・コハク 1865年(慶応元年)キャラクター。Dr.stoneのコハクとは別もん。 円の先祖・おマド 1865年(慶応元年)キャラクター 奉公なおメイ モツノ進の召使い的なの。 モツノ進は奉公人扱いなおメイを江戸時代人ながら遠く未来のOMを知らない一方、それと同じだと仮説できる。 慶応元年のロボコ なぜかいる江戸時代のロボコ。複数いるが、人間嫌いな野生もいる。 江戸時代のロボコたち なぜかいる江戸時代のロボコたち。 中には野生もいて人間嫌いだ。
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